粟井ダムから眺める、なだらかな菩提山(2月14日)
ダム下に見える屋根が、これから尋ねる竜王神社です
枝垂桜が見事な竜王神社
参道傍の淵に鎮座する石祠が、鰻を祀ったと謂われている「おなぎさん」
言伝えに拠ると
「日照りが続いた年、粟井奥谷別所に住む兄弟が竜王社に籠って雨乞祈願をしました
七日目の夜、二人の夢の中に現れた美女が「掘れ」と指した所を掘ってみると
黒い鰻が這い出て淵へ飛び込んだ途端、急に雨が降り始めたので
ありがたや、ありがたやと、淵に石祠をたて鰻を祀りました」
境内の山際にも、立派な常夜灯やたくさんの石祠が祀られている
菩提山に祀られている龍王さんと関係があるのかな?
それでは、
菩提山に登ってみましょう
大興寺P
(9:10)〜(10:10)菩提山
(10:30)〜(11:00)遍路休憩所
〜(11:30)大興寺P
(2時間20分)
2基の茂兵衛道標、「へんろミち 弘化四年(1847)」と刻まれた台座に立つお大師さんの前を通り
第六十七番札所小松尾山大興寺(小松尾寺)の仁王門を潜る
入って直ぐ、弘法大師お手植えのカヤの木があり、石段途中には見上げんばかりの大楠!
本堂にお参りして、大興寺境内の裏から車道に出ると
「ぼだい山登山道」標識を挟み、四国のみち道標と「右こんぴら 左へんろlと刻まれた自然石
辻登山口から菩提山に登って粟井登山口に下り、右の坂道(左写真)を帰って来る予定です
前方に菩提山(右写真、右奥の山)を見ながら、溜池傍を歩いてゆく
辻地区社会福祉協議会、まちづくり推進隊が設置した「菩提山登山道→1400m」に従い右折
山道を抜け造成中の道路を横切った所にも、登山道標識がある
休憩所を過ぎると、記念植樹された桜が並ぶ
大きく育てば、春には憩いの場所になることでしょう
雑木が刈り込まれ桜が植樹されている直ぐ上が、第2展望台休憩所
「おつかれ様 もう一息がんばって! ここは小松尾です また来てね 里山愛好会」
との激励を受けながら、観音寺市街や七宝山系を眺める
平坦な尾根道になり「頂上 龍王さん 第一展望台→」の指標を見て、右折すると
直ぐに手水舎がある
林の中に石積みがあり、まん丸な石・龍王さんが祀られている
その奥に、三等三角点菩提(311.98m)
第一展望台からは、燧灘に浮かぶ伊吹島、江甫草山、稲積山から北へ延びる七宝山系
山条山、あの右側が欠けた山は爺神山 間に高見島の最高峰、高見山
その右奥は、竜王山〜貴峰山、黒戸山〜天霧山 薄っすら見えるのは、讃岐広島の王頭山
鬼ガ臼山、傾山、朝日山の後ろに連なるのは西讃五岳
そして金毘羅さんのお山、象頭山と、西讃の名だたる山々がひしめいています
のんびり展望を楽しんだ後、尾根道を西へ
「S1485m 粟井育成会」の標識から先は、初めての道
快適な落ち葉道を歩いてゆくと、石祠が祀られている
かなり傷んでいるけど、此方も龍神さんなのかしら?
木や羊歯が刈られ、急坂にはロープが設置されていて有難い
四国新聞(2021年2月1日)に拠れば
観音寺市立粟井小学校の校歌に「その名はゆかし 菩提山」と歌われており
昭和の頃は遠足で登っていたが、近年は人が入らず山道は荒れ果てていた
そこで、粟井地区青少年育成会や同校の教職員、PTAの総勢約30人の方々が
子どもたちが親しめるようにと、登山道を整備したそうです
竹が出て来たと思ったら、廃屋がある
薄日が射し込む竹林のトンネル
山頂から30分で、粟井登山口に出た 道の角に、三十丁標石
疲れるほど歩いてもないですが、折角だからと遍路休憩所で一休み
春耕された田畑を見ながら、のんびり歩くのも良いものです
車で走ったら見落としそうな「こまつを寺」「四国のみち」「丁石」等の標石がたくさんある
六丁標石が置かれた建屋の傍らに、元治元年(1864)建立の常夜灯と石仏が祀られていた
風はちょっと冷たかったけど、天気も良く楽しい里山散策でした
帰路、ユキワリイチゲが咲いているかなと久保谷まで足を延ばす
雪の中から顔を覗かせたユキワリイチゲをイメージしてたけど
手が悴むほどの寒さでは、花も開きませんねぇ
これが、一番開いていたユキワリイチゲ〜♫
木にぶら下がっているのは、ウスタビガの繭みたいです
枯葉隠れの術を巧みに使うアワノコバイモ み〜つけた!
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