奥白髪山の八反奈路で巨大ヒノキを楽しんだのは、この2月の事
その後、奥工石山南面にも八反奈路と呼ばれるブナの楽園があるのを知り
ブナが芽吹き出す頃に尋ねたいと思っていた
きっと、アケボノツツジもミツバツツジも満開よ!
登山口
(7:35)〜(8:15)八反奈路分岐
〜(9:40)山頂〜ユルギ岩下で休憩
(10:25)
〜(11:40)立川分岐
〜(12:25)竜王峠
〜(13:00)P (5時間25分)
県道264から分かれて未舗装の竜王林道を5km余り走れば、登山口
先行車が停まり、お母さんと一緒に可愛い男の子が元気に登ってゆきます
初めての道なので心強いです
準備をして「竜王山郷土の森(奥工石山は通称)」看板の後ろから山道に入る
沢沿いを進み折り返すと、いきなりの急登です
途中、視界が開けたところからユルギ岩(山頂はもう少し左)を見る
柔らかいグリーンの朝日を浴びながら岩っぽい尾根を進む
道が緩やかになり、分岐を右へ、八反奈路経由で山頂を目指します(左は、西尾根に直登)
ヤマシャクヤクが似合いそうな岩屑道なんですが、土壌が合わないのかな?
まぁ、可愛いブナの赤ちゃんがいっぱい!
お母さんブナに見守られ、すくすく育ってね
八反奈路を振り返る 広々としたブナの楽園です
雰囲気の良い苔の庭 道はやや分かり難いですが、時折ピンクテープがある
ミツバピンクに引き寄せられて、何度か寄り道します
急坂を頑張り、「← 山頂」標識で小休止 右の踏み跡らしきは、頂上への近道かな?
バイケイソウやシコクブシが、春の日差しをたっぷり楽しんでいる
左に大回りして、山頂に向かいます
見上げんばかりの赤い巨岩・紅簾石が現れ、その基部をへつる
嶺北森林管理署が設置した「紅簾石珪質片岩露頭地の概要」に拠れば
平成21年12月に調査されるまでは、スス竹に阻まれ道が無く、遠望して横滝と呼ばれていたとか
酸化マンガンを含む紅簾石の濃紅色露頭帯が東西386m、厚さ100mと日本最大級
世界でも屈指の露出地で、「竜王山郷土の森」の貴重な地質だそうです
あと少しで尾根ですが、ミツバツツジが咲く一帯をウロウロ
尾根に出て、ブナの着生植物など探しながら頂上方面へ
大ブナ越しに赤星山や二ツ岳、赤石山方面を望む
満開間近のミツバツツジとユルギ岩
奥工石山頂上(一等三角点 仁尾ケ内山 1515.78m)
咲き始めたばかりのアケボノを楽しみながら、ユルギ岩へ下りてゆく
白山神社が鎮座するユルギ岩
石祠がピンク色に染まっていると思っていたんですが、ちょっと残念!
頂上と、歩いてきた尾根を振り返る 左の紅簾石露頭直下を抜け尾根に出ました
竜王峠へと続く南尾根には、ポツポツピンク色が見える
尾根の先でどっしり構えるのは、嶺北の名峰・白髪山
神社東のアケボノは痛々しい
5月に入って史上最強クラスの寒気が流れ込み、折角の花弁や蕾が傷んでしまっている
アケボノツツジには、冷えと風を伴うメイストームは天敵です
ユルギ岩下まで下りて来て、大休止 此処のアケボノも花弁がほとんど無い
お昼には早いけど、おにぎりを食べながらのんびりします
重い腰を上げ、寄り道しながらゆっくり尾根を下る 少し色が濃いアケボノ
奥の稜線には、もう一つの(前)工石山
ユルギ岩とアケボノ
やや花芽が少ないですが、いいロケーションです
シャクナゲが目立つ岩のデッパリで、「マイアケボノ」
青空とアケボノ〜♪ もう野暮な言葉はいりません
オオカメノキも満開です コチャメルソウとワチガイソウ
立川方面の道を左に分け、竜王峠登山口方面へ
アラ、こんなところで龍さんに会えるとは! そういえばここは竜王山
ウァー! 青空を覆うアケボノツツジに歓声が上がります
湧き上がるピンク色の雲 ため息が出ます
頂上方面を振り返り見つつ、快適な稜線を下ってゆく
ミツバツツジの楽園越しに、マッターホルン(みたいな)大登岐山
長い冬にチカラを蓄えたブナの森が胎動し始めました
アケボノピンクはもちろん魅力的ですが、この癒しグリーンが山へと誘うんです
快適な道も此処まで ヒノキの根っこが這う岩壁が立ちはだかる
ロープ場を上がれば、龍の背のような激下りが待ってます
岩場や痩せ尾根が好きなアケボノ&シャクナゲ
足場の悪い急坂が続き、気が抜けません 竜王峠に下り立ち、ヤレヤレです
前後して歩いた親子さんと楽しく話しながら、林道を歩くこと30分 前方に、登山口が見え出した
眼に優しい
春のお山を
見上げれば、新緑前線が間も無く紅簾石を越え稜線に届きそうです
コロナ禍で何かと行動が制約される昨今、身近な所でリフレッシュ出来ました
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