2021年11月03日  ”野地峰・黒岩山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



今年の紅葉は、長過ぎた残暑と少雨で、ちょっと物足りないようです

それでもシーズンに一度は見ておきたいブナの紅葉

今日は久し振りに、黒岩山の八方ブナを尋ねます


P(8:05)〜(9:09)野地峰(9:22)〜(10:15)八方ブナ〜(10:35)三角点
(10:48)
八方ブナ(10:55)〜(11:50)野地峰〜(12:40)(4時間35分)



県道6号から分かれ朝谷川沿いを遡り、「白滝の里・山村広場」を目指す

広場最奥に車を停める 先行車は一台

あれ?林道を行くんじゃないのと思いながら、新しい登山口が出来たんかなと「野地峰登山口→」に従い進むと

砂利置き場をグルっと一周して、やっぱり林道に戻って来ました

 仕切り直します (指標は、林道入り口の左側にあると分かり易いです)

5分で、林道から分かれて登山道に入る 右奥に黒岩山が見えている



ほぼ雑木や植林の中のジグザグ道 こんなに長かったのかなぁ?

登山口から約50分で視界が開け、自然王国方向を見る

山だらけで、平野は見えない 高知県は、森林率日本一だそうです



スズタケに囲まれた野地峰(1279.4m)頂上 

かつては峠越えする人々を見守った 地蔵さん、今は登山者を静かに迎えてくれます



東西に延びる四国山脈の主稜線 手前の黒岩山を目指し緩やかに下る

スズタケが不安でしたが、有難いことに刈り払われていました



小さなコブを拾いながら徐々に高度を上げる

紅葉?それとも枯葉? どちらともつかない葉っぱがたくさん落ちています



山頂が近付くと、南斜面でドウダンツツジが、「ドウダ!」とばかりに燃えている

北斜面のスズタケの中に、今日の主役のブナが目立ち始めます



頂上はもう目の前ですが、急坂手前で小休止  反射板が良く目立つ野地峰を振り返る

ここは四国山地のど真ん中、四周山ばっかりです



山頂(最高点)手前の急坂を左にトラバースすると、そこは大ブナの楽園

ブナたちのオーラを感じながら、晩秋のブナの森を歩く

圧倒される三頭木、奥にはもっと大きなブナが待っています



陽が当たり始めた大ブナ

見上げれば、差し込む日差しが紅葉の色の物足りなさをカバーしています



個性の強い木が多い中で、比較的スタンダードな一本 見事に紅葉しています



そして今日のお目当て 「黒岩山の八方ブナ」

緩斜面で大きなパラソルを広げ、広い空間を独占しています

肌の艶が綺麗で、樹形、樹勢とも素晴らしい



全ての枝が黄金色に輝いています



しっかり大地を捉える大きな根元

ここ数年、四国の大ブナがリストから消えているので、ぜひ元気でいて欲しい



山頂手前で振り返れば、どこから見ても端正な大登岐山



山頂(小さな山名板のみ)は通過し南へ 野地峰からの稜線や赤石山系を見る



三角点手前で威嚇する黒岩山の妖怪  刺激しないように、静かに歩きます



三等三角点 麻谷山(1341.64m)

道は早天山へと続いていますが、難路みたいです

三角点にタッチして、引き返す



そこかしこで両手を広げた大ブナから、赤や黄色のシャワーが降り注ぐ



再度八方ブナに寄り、縦走路へ お昼を食べながら、山頂方面を振り返る



野地峰からの下り途中、黒岩山、大登岐山を見る



アピールする早天山

綺麗な山なんですが、どうしても野地峰、黒岩山に足が向いてしまいます



 BBQの匂いが漂う、駐車地点に帰る

11月3日恒例の謝肉祭は中止だそうですが、オンラインイベントが実施されていました

今日は、黒岩山の大ブナにパワーを貰いリフレッシュ

(勿論私見ですが)ブナ林歩きに勝る癒しは無いと思っています

冬が来る前に、もう一山ブナの森を歩いてみましょう



広場南の石段を上がると「山の神」が祀られた神社

白滝鉱山隆盛の頃は、朝谷地区だけで2000人の人が住んでいたそうです

鉱夫の安全を見届けていたんでしょう



車道沿いの案内板に従い、急な(ほんとに急です)な階段を下りると「妃ヶ淵(きさきがぶち)」

ここで雨乞いすれば必ず雨が降ると伝わっているそうです



さめうら湖沿いを走ると、登頂意欲をそそる岩躑躅山(1103m)が目に留まる

今春尋ねたんですが、登る山じゃなくて、遠くから見る山でした


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