2021年12月18日 ”予讃の峠道(早苗出越)”


伊予の大岡駅から讃岐の柞田駅への古代太政官道

唐谷越ルートが想定されていますが、早苗出越ルートの時代もあったとか

地図を見ると、高松道鳥越トンネル上に国境を横切る破線道があります

登山道の情報はありませんが、距離も標高差も僅かです

最近藪慣れしかかってることだし、なんとかなるでしょう

(この峠を何と呼んでいたのか分かりませんが、この登山記では「早苗出越」と表記しています

11月28日が予行演習 12月18日が本番です


11月28日




早苗出池(9:15)〜(10:27)阿讃縦走路〜早苗出越(11:04)〜(12:00)P (2時間45分)


 とりあえず国境稜線西側の雰囲気を確かめようと、

遠回りもしながら、峠付近と早苗出集落をウロウロしました



早苗出(下)池側に車を停め、荒れた作業道に入る

雑木の間から、山田井古城地区と尖がり高文殊山

 

畑だったんでしょうか? 石垣が何段も残っています

背丈ほどの羊歯を掻き分けながら、作業道を進む



作業道が続いているのでどんどん奥へ進むと、アララ

荒れた谷沿いをストレートに登る



勾配がきつくなると、植林帯の先に稜線が覗き始める

三角点石ノ口(366.49m)ピーク北の縦走路に出た



縦走路を北へ20分ほど下ると、早苗出越(付近) 

クロスする道があるようには見えませんが、適当に下り始める



黄葉が綺麗なんですが、なんとも足場が悪い 

左の植林帯へ入り、 峠から10分ほどで斜度が緩み、ヤレヤレ

右に延びる(廃)林道をちょっと探索 10分余り進んだところで、倒木、羊歯藪に阻まれ立往生

引き返し、竹林を抜け左岸の林道を下る



舗装路に出て早苗出集落を抜け、駐車地点に帰ってきた

今日は余分の歩きがありましたが、峠付近の雰囲気は分かりました



12月18日 


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


ということで、今日が本番です

太政官道に拘れば、大岡駅が在ったという妻鳥町の松木付近をスタートし、

山田井古城を経由するが正規のルートでしょうが、車道歩きが長いのと復路が問題です

そこで、川之江駅に近い八幡神社から早苗出越、ゴールが箕浦駅の

JR片道切符ルートにしました


川之江八幡神社P(9:00)〜(9:43)〜(10:07)早苗出池〜(10:53)早苗出越(11:10)
   (11:40)
神田神社(11:46)〜(12:05)JR箕浦駅            (3時間5分)



八幡神社に参拝し、今日も「山田井街道石碑」からスタートです

JR踏切を渡りすぐ左へ 前方に早苗出地区への峠が見えています



宮の谷の住宅地を抜け、林道をゆく

林道を一箇所ショートカットし、少し先で作業道に入る 峠が近付いてきた



峠(名前は?)から市街地を振り返る 北西風が強く、寒い

峠東の急斜面(けもの道)を下りる 僅かの距離ですが、足に力が入ります

イノシシが潜んでいそうな藪を抜け、ミカン畑の畦道に出た



大谷山、金見山を正面に見ながら作業道を歩く

早春のイメージの 水仙が、もう咲いています 花期が長いですね



大きなビニールハウス横を通り、高松道を潜る

目の前に早苗出(上)池  池畔で、黒っぽい鳥の群れが遊んでいます



早苗出集落を抜けたところで、田圃に囲まれた小さな池がある

本谷池でしょうか?

最奥の田圃で舗装が切れ、林道へ入って行く



竹林が倒れかかり歩き難いが、ほんの暫くの辛抱

山際に駆け上がると、苔生した石段が現れる 峠道の名残のようです

植林が出てきたところで、小休止 (前回、この対岸にある廃林道を進み大藪になりました)

稜線までは後少し、木々に助けられながら植林帯の急斜面を上がってゆく



植林帯が切れた辺りから、デッパリを左上すると縦走路に飛び出した

この鞍部が、早苗出越でしょう



下り易そうな場所を探して東斜面を覗いていると、木に括られたピンクテープの下に青テープ

良く見ると「山田井街道調査 H30.2.1」と書かれていて、踏み跡らしきが延びている



箕浦の港や七宝山を見ながらお茶休憩した後、青テープの場所から東斜面を下ってゆく

所々にテープがあり、峠道らしい掘割も出てきた 間違いないようです



モノレールが出て来ました ミカン畑でもあったのでしょうか?

テープを見るとほっとしますが、とにかく下れば神田川か林道が待っています



下の方は石やら倒木やら枯れ枝で、ごじゃごじゃです

モノレール沿いに左岸を下り、 対岸にコンクリート道が見え出して橋を渡ると林道に出る



高松道の上下線を見ながら、林道を下りてゆく

七宝山系や五岳山が綺麗に見える この辺りが神田越なのかな?



早苗出越、鳥越トンネルを振り返りつつ林道を下って行き、神田神社に立ち寄る 

由緒に拠ると、武田勝頼に殉じ自刃した武将多田久蔵の一子知宗は母に護られ

大菩薩峠、鎌倉尼崎を経て瀬戸の海に逃れ、箕浦に漂着

後に、江戸の神田大明神を勧請したと伝わる



並燈籠に見守られ長い参道を下り、神田神社を後にする

JR箕浦駅12:49発の電車に乗ってJR川之江駅着

駅から10分ほど歩いて、八幡神社駐車場に帰ってきた


古文書以外に道の情報が全然無いので、予行練習もして望んだ予讃の峠越

「案ずるより生むが易し」と昔から言われてる通り、案外すんなり早苗出越が出来ました

これで、峠道を見守るお地蔵さんか道標に出合えてたら申し分無しでした


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