2022年02月05日  ”辻ヶ峰”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


故郷の身近な山、辻ヶ峰の山腹には別子銅山で働いた人々の社宅が在りました

銅山閉山にともない人々が山を下りて半世紀

今、社宅跡は静寂の森に包まれ、忘れ去られようとしています

子どもの頃、急斜面に立ち並ぶ社宅を訪ねた記憶を掘り起こしながら

かつての人々の生活空間を尋ねたいと、地図を見てイメージしていたんですが・・・

3回目ワクチン副反応の熱は下がったものの、リンパ節が痛くて身体がだるい

山は雪が降ってるみたいだし、山行を日延べするんかなと思ってたら

2時過ぎには帰るからと、グランパが一人で出かけました


P(8:20)〜(9:07)竹屋敷分岐〜(10:12)鉄塔NO93〜(11:25)辻ヶ峰(11:37)
(12:47)
石鎚蔵王大権現〜(13:13)竹屋敷分岐〜(13:45)P (5時間25分)



鉱山のテーマパーク・道の駅「マイントピア別子」に車を停め、雪が舞う中歩き始める 

「鹿森→」の道標に従い階段を上がると、トンネルがロストワールドへと誘います



国領川を挟んだ向かいの尾根に、「犬返し」(579m)の尖がりピークが見える

鹿森索道終点  此処まで、生活物資等を運んでいたのかな?



歩き始めて20分で、「大正5年建設、鹿森 昭和45年3月閉鎖」の碑

往時の社宅の様子 空中都市の雰囲気です 全盛期には300戸、1300余りの人々が生活していたとか



天へと続く石の階段、総延長は1800mにも及ぶそうです

急峻な斜面に築かれ、100年以上経ってもぶれない石段と石垣に驚きますが、

これほどの石、何処にあったんでしょう? 素朴な疑問です



 登山着でもしんどい石段を着物姿で下りるご婦人は、 休日の買物に出かけてるのかもしれません

後ろで縄跳びししている子どもさん(私たちと同世代かも?)の賑やかな声が聞こえてきそうです



竈や浴場 貯水タンク、小学校、神社などの生活跡があります



分岐には道標があります 左写真支柱の根元に「←辻ヶ峰」

銅山峰方面を見る 今日、鉄塔ポイント以外で展望があったのはここだけでした



石臼、行火、一升瓶、ガスボンベが散らばり、生活の匂いが残っています

歩き始めて50分弱で竹屋敷の分岐 「左、土の峠 右、山根」 住友共電のアングルに「←辻ヶ峰」

巡視路を辿って主稜線に出て、反時計回りの周回予定ですが、さて右か左か?

取り敢えずアングル表示に従い左へ進む

 

 石段を少し登ると 高智八幡宮

竹屋敷の分岐から6分で前方が開ける この辺りは送電鉄塔銀座です



向かいの石ヶ山丈、西赤石山方面を見る 眼下には青龍橋(ループ橋)

さらに先に進むが、一向に高度が上がらない

何処かで分岐を見落としたんかなと思いつつ、竹屋敷まで戻る

分岐から北へちょっと歩いてみればよかったんですが、再度南へ 20分のロスでした



谷を渡り、雰囲気の良い水平道を進むと



左写真に出る この辺りが大永集落跡 or 土の峠かな?

直ぐ近くに「中萩小学校大永分教場跡」の碑が立つ



神額がかかっていませんが、何神社でしょう?

集落跡を抜け、送電線巡視路を辿る 四国中央中幹線NO.93鉄塔から、登る予定だった尾根を見る



雪雲が流れ来て、銅山峰方面を隠す 今日の赤石山登山は気合が要りそうです



NO.92鉄塔 奥にNO.91が見えています

NO.91までの植林帯のだらだらした登りが、今日一番しんどかった



NO.92から35分で、NO.91鉄塔 もう辻ヶ峰は目の前

左に、黒森山へと続く綺麗な稜線が延びています



新居浜の大島方面

のんびり展望を楽しみたいところですが、先を急ぎます



頂上へ尾根直登も出来そうだけど、左の巡視路を行く 新雪は1pほどで、歩行に問題ありません

黒森山への稜線に出て、右に少し登ると



辻ヶ峰(三等三角点 957.94m)

お馴染みのプレートが掛けられています 雑木の間にほんの僅か市街地方面が覗く

北西風が吹き抜け寒いので、熱いお茶だけ飲んで早々に下山開始



稜線を北へ 植林の中を下ってゆく

頂上から13分で、御蔵町方面分岐(右写真振り返る)



さらに3分で分岐 すぐ右に四電西条線NO.25鉄塔があります

往路はここに出てくる予定でした

折角だから瑞応寺方面にもう少し下り、石鎚蔵王大権現さんを尋ねます

古木の根元に祀られた地蔵尊



上記鉄塔分岐から7分、この辺り(左写真)で藪っぽい道が続いているように見えたので

地図の破線だと思い右に振ったんですが、早かったようです

右の木々の間に、上兜山方面が僅かに覗く



引き返せばいいものを、どこかで水平道に出合うだろうと急斜面をダイレクトに下りる

倒木や灌木の先に鉄塔が見え出した

グランマーが居ったら「こんなとこ、歩けん!」と文句いっぱいのところです



鉄塔(住友共電高藪西線NO.59)から、巡視路を下ると水平道に出た(左写真)

水平道を北へ10分ほど進むと



見覚えのあるコル(四差路)に出て、左に緩やかに登り返す

 六地蔵と石鎚蔵王大権現さん  7年振りですね〜



すぐ上に「右、辻ヶ峰、左、大久保」の道標があります

コル(右写真)まで引き返し、水平道を戻る



やや荒れた竹藪が出てくると、間も無く竹屋敷です

高藪西線NO.58分岐 ここを登ればすんなり主稜線に出たんだ(と思う)



地蔵堂と燈籠

NO.58分岐から1分で竹屋敷に戻ってきた



石段を下り、鹿森神社跡に寄り道してから、車が増えた駐車場に帰ってきた

今日の天気はいまいちでしたが、別子銅山で暮らした人々の生活に思いを馳せ、

そこそこの登山気分も味わいながら、面白いコースを歩けました

何時か、昔懐かしい端出場(はでば)エリアも歩いてみましょう


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