暖かい日が続くので、今年の桜も早いのかなと思ってたら、急に冷え込んだ
霧氷の華が気になりますが、今日は「お山道」に残る史跡を尋ねながら星ヶ森へ
空はすっきりとした青空〜♪ 遥拝所から拝する霊峰が楽しみです
湯浪P
(9:25)〜(10:46)仁王門
〜(11:02)星ヶ森
(11:46)〜横峰寺本堂〜(12:08)仁王門
〜(13:00)P
(3時間35分)
西条市小松町妙口 石土公園駐車場の前に、「石鉄山」の額が掛かる一の鳥居
奥に石鎚山が見えるそうなんですが、雲がかかっている
車道沿いで一際目に付く「石土神社の高灯籠」(高さ9.5m 国登録有形文化財)
1931年の建立以来、人々の暮らしを照らし続け、今も地域の安全を守ってます
二の鳥居を潜り石段を上がってゆくと、石土毘古神が祀られる石土神社拝殿
明治初年の神仏分離までは、蔵王権現堂かつ妙雲寺の鎮守社でした
石土神社の隣に、四国霊場第六十番札所横峰寺前札所妙雲寺(天平5年(733)石仙菩薩により開基)
横峰寺、石鎚山への参道口に在った狛犬や石鉄山と刻まれた燈籠が此処に移されている
かつては、此処から横峰寺巡拝、石鎚山登拝の「お山道」が始まっていた
県道147号 石鎚丹原線を妙谷川沿いに奥へ 「へんろ道」の道標
早咲きの桜が満開 奥には、2週間前に尋ねた天ヶ峠
データーベース『えひめの記憶】に拠ると
この辺りから、車道と並行して50mくらい高いところに古道が1kmほど続いているとか
地蔵丁石も残っているそうなので柿畑の横の道を登って行くが、羊歯藪となり引き返す
大郷(おおご)大師堂 湯浪の氏神さん、尾崎八幡神社
この辺りは、「千足山村(石鎚村)」の北の端です
渡辺裕二著の「千足山物語」に拠れば、
寿永4年(1185)、源平屋島の戦い後、平家の中の一集団が居を構えたのが山村の起こりで
その後、南北朝時代の落人、江戸時代初期には長宗我部の旧臣が定住する
明治22年(1889)、町村制施行に伴い、役場や駐在所が槌之川に置かれる
大正15年(1926)、加茂川沿いに道路が通じる
昭和25年(1950)、千足山村総人口、1189人 翌、昭和26年、石鎚村に改称
昭和52年(1977)、石鎚小中学校閉校
平成26年(2014)、中村生粋の曽我部さんが山を下り、旧来の千足山の灯が消える
「千足」とは、山の辺という意味だとか、その千足山村が最初に拓けた
加茂川流域の中村、兼藪、谷ヶ内、大平、折掛、成藪、土居、虎杖、正路藪、老之川
堂藪、有永、上黒川、下黒川、郷、槌之川、河口の17部落を「本村(ほんむら)」と呼び
中山川流域の古坊、戸石、途中之川、湯浪の4部落を「前山(まえやま)」と呼んだそうです
へんろ道標でしょうか?
法面に、「御来迎所」の標柱 (文化14丁丑(1817))と弘法大師像
寄り道しながら、やっと湯浪登山口 綺麗な休憩舎がある
丁目を刻んだ角柱や舟形地蔵、現代版道標に導かれ歩きます
国指定史跡 伊予遍路道 横峰寺道(平成二十七年十月三日 指定範囲1,7km)の標柱
よく整備された妙谷川沿いを緩やかに登る
この道は、「四国のみち」(四国一番の難所横峰寺へのみち 9.5km)でもあります
何度か橋を渡る
苔生す岩陰に佇む舟形地蔵丁石(十四丁)
右斜面崩壊地辺りから勾配がややきつくなる
「従峯十丁」の道標前で見守ってくれている大師像の台座に
「享保十六年十二月ニ一日 千足山村 とち之川 市左ヱ門」と刻まれている
(とち之川とは、古坊近くの途中之川集落だと思いますが・・・槌之川かも?)
終始植林帯で展望はありません
お遍路さんの声が聞こえてきます 「はい、頑張ります」
七丁の地蔵丁石を見て、大岩とヤマザクラの古木の間を抜ける
五丁の地蔵丁石を過ぎると、古坊地蔵堂 六地蔵と石仏が並ぶ
杉林の中に、昭和50年代初めまで人が住んでいたという古坊集落跡(小松町石鎚横峰)の石垣が残っている
少し下って谷を渡ると、横峰寺までは後400m 雰囲気の良い石段道が続きます
大杉の向こうに横峰寺の仁王門が見えてきた
仁王門前に、「三教指帰石峯御修行之道、番外霊場・星が森580m→」の大きな石柱
後ろの石柱には、「☞右、大頭道、☜左、石槌山道」と刻まれている
四国霊場第六十番・石鉄山横峰寺は標高750mにあり、四国遍路第三番目の「関所」
修験道の開祖・役行者小角が開基、弘法大師が刻んだ大日如来が本尊です
まずは林道を進み、星ヶ森へ 「虎杖まで3.6km、(小さく)石鎚山頂まで13.2km」の道標が立つ
星ヶ森到着と同時に、西から歩いて来られたのは、何とやまちゃん、きぬちゃん!
約束してても難しい奇跡のタイミング、星ヶ森のお大師さんのお計らいでしょうか
今日は、虎杖から槌之川集落跡、天ヶ峠と歩いて来られたそうで
谷を進む途中、道が途切れてからの藪&茨道の話で盛り上がります
思ったほどスッキリ青空では無かったけど、出逢いの嬉しさでそれも帳消し
一緒に、金の鳥居越しの霊峰を見上げ感動を共有しました
ほんの一瞬でしたが、弥山も薄っすらと見えました〜♪
星ヶ森は、石鎚山西の遥拝所であり、また弘法大師星供修行の地です
大師修行跡の石室には大師の石像が祀られている
氷見香園寺からだという歩き遍路さんが、飲水が乏しいと心細げにしてたので
大きなザックの中からお湯を取り出し、接待するやまちゃん
モエ坂を下り虎杖へ向かう、やまちゃん、きぬちゃんに手を振り、横峰寺へ
蕾をいっぱい付け堂宇に迫るシャクナゲの側を通り、本堂にお参りし
納経所横で軽くお昼をしてから、仁王門を潜ります
家族連れやお遍路さんとすれ違いながら、来た道を下る
20年以上前に歩いた横峰寺道、記憶も薄れていたので新鮮でした
四国霊場の難所横峰寺は、
境内が薄桃色に染まるシャクナゲの季節がお勧めですが
何と言っても、星ヶ森から仰ぎ見る霊峰石鎚! その神々しさに心が洗われます
折角だからと、古田のシダレザクラ(胴回り2.6m 樹齢約100年)を訪ねます
桃色のパラソルになるには、あと4,5日くらいかな?
帰宅したら、我が家の桜が一輪開花、開花宣言までもう少しです
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