2022年04月09日  ”箸蔵街道”



GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


先週の「ゆめしま海道」に続き、今日も桜〜♪

ヤマザクラに彩られた箸蔵街道を歩き、お初の三角点も尋ねます


JR箸蔵駅(7:40)〜(8:29)仁王門〜(8:58)箸蔵寺本堂(9:14)〜(10:00)△箸蔵
〜(10:50)車道〜(11:21)△増川〜(11:43)二軒茶屋(11:55)〜(12:25)街道合流
(12:54)△二軒茶屋(14:10)△讃岐財田(14:38)百丁石(14:50)財田駅 (7時間10分)



樹齢700年のタブノキがどっしりと構える、 JR讃岐財田駅

久し振りに、秘境・坪尻駅周辺の景色を楽しみながら、10分余りでJR箸蔵駅着

綺麗なシダレザクラが迎えてくれました

ドナ♪ドナ♪ドーナ♪と唄いながら箸蔵街道を歩いてから、15年

薄れかけた記憶をたどりながら、街道に訪れた遅い春を楽しみましょう



箸蔵山ロープウェイ登山口駅横から参道に入る(箸蔵寺まで1.8kmの道標があります)

参道入口から振り返る



何度か車道を横切り、萌え始めたカエデの林を抜けると

「カザミの丘」に建つ高灯籠

吉野川水運の灯台の役割を果たしてきたそうです

箸蔵寺には11棟の有形文化財(国指定6、国登録4、県指定1)があり、

高灯籠は国登録有形文化財です



風格ある仁王門(国登録)を潜り、

谷を渡るゴンドラを眺めながら、広い参道を進む



方丈(国指定)前の、可愛い御室桜(別名 おたふく桜)

一段一段に書かれた般若心経を唱えながら、本堂への急石段を上がってゆく



建物の各所に華麗で重厚な装飾が施された本殿(国指定) 本尊は、金毘羅大権現です

今日は満開の桜に囲まれ、いっそう華やかさが増している



桜を楽しみながら、御影堂にお参りします



桜のトンネルを抜け、箸蔵街道に入る



街道から分かれ、尾根道をゆく 以前よりよく踏まれ、しっかりした道になっています

分岐から25分 作業道から右植林帯を少し入ると、箸蔵山(三等三角点 箸蔵 719.85m)



箸蔵山から下ってきて林道に出合い、旧道を進み

「箸蔵寺二十一丁石」の建つ、龍王神鳥居前に下りて来た



約1200年前、弘法大師が讃岐から阿波へ山越えの道中、喉が渇いたので

お経を唱えながら杖の先で一升枡ほど地面を掘ると、水が湧き出したと伝えられている



鳥居を潜りほんの少しで「一升水」 泉を覆っていた屋根が壊れ、水があるようにも見えません

手水舎があり、その奥に龍王神が祀られている

まぁ、シュンラン♪  龍王神様からのご褒美かな?



街道と合流し、暫くして「増川笑楽耕 4.5km→」 

地元の方々が、旧増川小学校跡を農山村体験が出来る「いやしの里」として整備

一度、増川ホタルまつりの折に訪ねたけど、自然いっぱいの素敵な所でした

シハイスミレが一輪  足元にも、小さな春が目覚め始めています



馬除集落跡から程なく、車道に出る 

箸蔵街道は右ですが、阿讃縦走路の△増川を踏むために猪鼻峠方面へ



標高差50m程じゃから、藪の薄い斜面を選んで尾根に駆け上がるというグランパの案に

あまり乗り気で無く、渋々ついて行ってると、目指す方向に鉄塔発見!

保線路に取り付き、鉄塔からは植林の中を進む

藪も無くすんなり歩けたので、車道と分かれて8分で阿讃縦走路(四国のみち)に出る



直ぐ先のピーク(縦走路は直下を巻いています)に、三等三角点 増川(718.39m)

快適な阿讃縦走路を進む 何故か、左側はずっと立入禁止のロープが張られている



「いぼ地蔵 30m→」を見て、ちょっとお邪魔してみる

石祠と、天照大神などが刻まれた地神塔(大正四年)が並んでいた

昔、この辺りは「かしの木の峰」と呼ばれていたので、「かしの木地蔵」と名付けられたそうですが

お参りするといぼが治るという噂がたち、何時の頃からか「いぼ地蔵」と呼ばれるようになったそうです



いぼ地蔵の説明板から下りて来たところで、箸蔵街道と合流する (左写真、振り返ってます)

 道の西側は砕石場なんですね 立入禁止の謎が解けました

箸蔵街道を少し南に進む(引き返す)と、前方が開け、今日数少ない展望がありました



満開のヤマザクラを楽しみながら、二軒茶屋へ



二軒茶屋 ベンチもあるし、お昼にしましょう







「四国のみちをご利用の方へ お知らせ」を遠目に見て通行出来ないと思い、林道を進む

後から写真をよく見ると、進入禁止なのは自転車とバイクだったようです



キャタピラーが走ったばかりのような凸凹の荒い道が続く

おかしいなと思い地図を見ると、かなり大回りしながらも街道方向には向かっているようです

「五十七丁石」で街道に合流(右写真 振り返ってます) ヤレヤレでした



「六十五丁石」が立つ「石仏越」 二軒茶屋から、此処まで長かった〜

30分くらいで着くと思ってたのに、倍の時間がかかりました

狸さんに化かされたのかしら? (イエイエ、注意力が足りないだけです)

ヤマザクラを長めに楽しめたと、ポジティブに考えときましょう

直ぐ近く(30m)の石地蔵さんに、ご挨拶





「石仏越」で、阿讃縦走路と箸蔵街道は分かれます

阿讃縦走路を少し進むと、四等三角点 二軒茶屋(789.87m)

今日の最高地点です



箸蔵街道を下ると、直ぐ「お薬師さん」(天保十五年/辰二月吉日)

阿讃の峠を越えるのに、昔から交通の難所であったこの付近に

旅の安全を祈願して薬師如来像が祀られたようです

15年前に歩いた時の写真を見ると、3m位上の岩の上にお薬師さんが祀られていましたが

今はその岩の下、道沿いに祀られています

展望休憩所 雑木が視界を遮り展望はほとんどありません



いい色に染まった斜面を見ながら進み、車道を横切る



街道から左に少し逸れ、四等三角点 讃岐財田(305.28m)

砂防ダム手前のコンクリート道に下り立ったところで電話が入り、15分ほど大休止でした







街道筋でも一際立派な「箸蔵寺百丁石」

獣除けの柵を抜けて正面に 竜王山を見上げ、畦を覆う土筆や蒲公英を楽しみつつ車道を下ります
 


振り返れば、柔らかな緑に包まれた箸蔵街道が見送ってくれる

「四国のみち」に記載された里程表では、JR箸蔵駅〜JR讃岐財田駅は13.9kmですが

今日は、寄り道しながら16kmの行程でした

15年前より、2時間も余分に時間がかかったけれど

体力の落ちた分、ヤマザクラ満開の街道を心ゆくまで楽しめました


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