2022年07月10日  ”佐田岬・権現山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



梅雨明け宣言後、すっきりした夏空になりません

台風が西日本を横断した後も、次々流れ込む低気圧が太平洋高気圧の頭を叩き

本格的な夏山の季節到来とはならず、戻り梅雨のような天気が続いてます

こんな日は海(?)が良いかもと、岬を巡り海辺の花々を楽しみます


タイヤで音楽を奏でながら「佐田岬メロディーライン」を走り、

日本一細長い半島の突先を目指す

県道256号(佐田岬三崎線)は一部狭い所もありましたが、3時間弱で佐田岬灯台駐車場着



駐車場から灯台方面を見る 沖には薄い海霧が立ち、眺望は良くありません

「佐田岬1.8km」の案内に従い、遊歩道に入る



潮騒を聴きながら、舗装路を10分ほど緩やかに下ると前方が開ける

左奥が椿山展望台のあるピーク 手前が休憩広場(キャンプ場)です



撫でて見たくなりそうな、もふもふのアサギリソウ(別名シルバーマウント)

蕾がたくさん付いていましたから、後半月ほどで黄色い花を咲かせるでしょう

鞍部から、ジグザグ登り返す



まず椿山展望台へ、復路はトラバース道にします



太平洋戦争の遺構、移動式探照灯格納庫を見て

階段を上ると、ヤブツバキに囲まれた椿山展望台



目の前に、白亜の佐田岬灯台 

1918年(大正7年)4月に点灯されて以来、速吸瀬戸を航行する船舶の安全を見守っています

僅か14km先が九州なんですが・・・残念!



一旦下って、石段を登り返すと灯台

此処は、四国最西端 佐田岬灯台(北緯33度20分35.0秒 東経132度0分53.7秒)



  灯台から、椿山展望台を振り返る



灯台から見下ろす、御籠島(みかごじま)と畜養池

御籠島は地元ではオシマ(大島・御島)という名で呼ばれており

江戸時代、海上安全の神様として崇敬を集めた、野坂権現(野坂神社)が祀られていたそうです



海岸へ向け下りてゆく 周りは花だらけ、海が無ければ高原散策の雰囲気です

草叢で一際鮮やかなオニユリ



ハマカンゾウ越しに灯台を見上げる

白いレーダードームが光る霧ヶ峰(車山)を思い出します


 
咲き始めたばかりのツルナ                         ハマボッス



中央構造線に並走する海喰崖に咲くハマボウフウ
 
 

ハマボウフウ                           ハマナデシコ



刮ハとなったハマボッス

三崎漁業協同組合が建設した畜養池跡の堤防を歩いて、御籠島へ

畜養池とは、安定的な漁業運営のためにイセエビ、アワビ、サザエなどを畜養する設備です



コンクリートで固められた洞窟を抜けると、砲台跡があり

開口部に、三八式12糎榴弾砲のレプリカが置かれていました

太平洋戦争時、旧陸軍によって建設された豊予要塞で

御籠島と佐田岬灯台直下に、それぞれ2門ずつ、計4門の砲台が置かれましたが

一度も使われることは無かったそうです



御籠島から、龍のようにくねる半島を見る

灯台左下の岩壁にある2箇所の開口部が、砲台跡



四国最西島、御籠島展望所のモニュメント「永遠の灯」

ハマボウフウの向こうに、砲台跡の開口部が見える



タイトゴメ  日当たりの良い岩場は居心地が良さそうです

灯台を見ながら、御籠島を後にする



 鮮やかな朱色が一際目を引く、ヒメヒオウギズイセン

   ハマユウの傍らに腰掛け、沖を航行する宇和島運輸フェリーを眺める



椿山展望台直下の海岸

ダイナミックな海喰崖と碧く雄大な海は、何時まで見ていても見飽きません



振り返りながら、遊歩道を戻る

日陰は爽やかな風が吹き心地良いけど、照り付ける日差しは強く蒸し暑い

大汗かいて駐車場に帰ってきました

1時間50分ほどの、花いっぱい佐田岬灯台散策でした



三崎港へ引き返す途中、ちょっと脇道に逸れ「みさき風の丘パーク」へ

佐田岬半島は、風車銀座(伊方町HPに拠れば、58基)です

大正10年(1921)に国指定天然記念物となった「三崎のアコウ」が、三崎港近くにある

緑の森を創る、 幹周6.7m〜14mの4本の巨樹は、圧巻です



「佐田岬はなはな」で、国道九四フェリーの出港を見ながら食事後

三崎港から南へ10分、ムーンビーチ井ノ浦海岸の裏手にある阿弥陀池へ向かう

此処は、入り江が塞がってできた潟湖(ラグーン)です

池を我が物にしようとする大島の竜王様を避けるため、阿弥陀様を祀ったという伝説がある



続いて、権現山(376m)へ

展望台直下に、真珠湾攻撃に備え特殊潜航艇の極秘訓練が行われた三机湾



落ち葉の積もった舗装路を5分で石鎚神社 大正三年五月と刻まれた石碑が建つ

石鎚大神、蔵王權見と、正軍天皇(?)



鳥居を潜ると石鎚神社瀬戸遥拝所

昔は陸の孤島と言われた佐田岬半島に、石鎚信仰が根付いていたのは感慨深い

今日(7月10日)は三体の御神像が成就社に下りてくる、石鎚お山開き大祭終了日 

此方の石鎚神社でもお祭りがされてるかなと思い尋ねてみました


帰路、八幡浜市保内町の国道沿いで靡く幟につられ寄り道



平家の落人が隠れ棲んだという「平家谷」は、そうめん流しで有名です

時節柄、ボールに張ったそうめん(お代わり自由)で、流れていません

お代わりまではようせんかったけど、冷たくて喉ごしが良く完食しました


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