「ございしょ」と名の付く山は、四国に(たぶん)5座あります
高知県越知町の「五在所山」は、近隣五郷の在所民が崇敬した山
登山コースは数本あるそうですが、
今日は、メインの鎌井田桑藪(くやぶ)から登ります
登山口
(8:35)〜(9:26)舗装林道出合
〜(9:34)五在所神社
〜(9:39)五在所山(9:48)〜(10:04)△五在所山
〜(10:22)土俵場
(10:36)〜(10:44)△片岡
〜(10:56)十田峠
〜(11:36)桑藪神社
(11:42)〜(11:50)P
(3時間15分)
県道18号から分れ、桑藪集落向け町道を遡る
お断りをして、終点手前の空き地に車を停めさせていただく
登山口は、町道終点です(左写真振り返る) 急坂を5分で、一の鳥居
登山道左に朽ちた祠 祠直下に急な石段があります
(下山時にお会いした方が、修験者が祀られていた投槍神社跡で
今は八面神社に御神体が遷されていると教えてくれました)
登山口から30分弱で、「旧相撲場土俵跡→」の道標
林道を横切ると、十田峠分岐 二の鳥居と、「帰りのコース→」の道標があります
林道を左下に見ながら緩やかに進むと、3分で再び林道(舗装)に出る
帰り、此処に車が一台停まっていました
大きなアカガシなどを見ながら参道を進み、三の鳥居を潜ると五在所神社本殿
歴代土佐藩主が崇敬したといわれており、屋根は銅板葺で
総檜造と厳かな佇まいです
石段を上がると、明治十三年建立の狛犬、大正八年解願と刻まれた2体の石像が迎えてくれる
天狗の羽団扇と三鈷を持っているので、天狗かな?修験者かな?
(地元では神社のことを「てんぐさん」と呼んでいるそうです)
「眺望所この裏→」に従い、小祠横から踏み跡を辿る
4分で、頂上標識や石鎚山系の案内板が設置された五在所山頂上(976m)
北の展望が開けています
二ノ森から平家平(上の写真はチチ山ノ分レまで)、石鎚山系大展望です
二ノ森(椿山の後ろ) 西ノ冠岳、石鎚山、筒上山、手箱山
瓶ヶ森、西黒森、自念子ノ頭
続いて、西の三角点ピークへ
神社手前から西尾根を下り、一旦、林道に下り立つ(左写真振り返る)
100mほど林道を進み、右斜面の踏み跡を辿る 背後に五在所山
林道から5分で、雑木林の中に四等三角点 五在所山(938.77m)
北面に残った雪を見ながら引き返し、林道に下り立つ
林道(舗装)を歩く 分岐(左写真)を左に取るとすぐ、先ほど歩いた参道に出会う
二の鳥居まで下り、「帰りのコース→」の指標に従い十田峠方面へ
分岐から3分で、土俵場跡
ポカポカと暖かい日溜りで、のんびりおやつ休憩にします
土俵場跡から南へ少し登り返すと、「五在所山眺望所」の案内板がある
ちょっと入ってみましたが、雑木がうるさくすっきりとは見えません
本道から左に少し逸れたピークに、三等三角点 片岡(879.6m)
本道合流点から、鷹羽ヶ森や高知市街地方面を見る
鷹羽ヶ森では、丁度ヤマガツオさんたちが大展望を楽しまれていたようです
「ヤッホー!」
どんどん下り、十田峠 祠を祀っていた様な石積みが残っている
ここは、桑藪、十田、谷ノ内、五在所神社を結ぶ往還の交差点です
昔は、多くの方が往来されていたのでしょう
植林帯の急坂を下ると、大きく口を開けた巨岩が目立ち始める
巨岩基部を恐々覗いたら、人が入れそうな洞が奥に延びています
「入ってみたら」と言うけど、見るだけにしました
谷筋に、多くの棚田跡(?)の石垣が残っている
アララ、 道が崩落! でも心配ご無用、沢を歩いて道に復帰します
竹林を抜けると、前面が開け分岐 直進し水平道をゆく
作業されている方と、暫く立ち話 (郷土史にとても詳しい方でした)
「一の鳥居から左に50mほど横駈したところの巨岩に石鎚神社が祀られていたけど
今は八面(やつおもて)神社境内に遷している」と
登山道から右に分れ、急斜面をジグザグ登り、桑藪(八面)神社へ
分岐から7分で、桑藪神社(神額には、八面神社) 風格のある立派な社殿です
本殿右の境内社に鎮座するのは(奉再興)石鎚神社、他七社が祀られていました
登山道に戻り、沢を過ぎると集落は近い
民家の間を通り(右写真 青い手摺がある坂道)、駐車地点に帰る
石鎚神社の痕跡を探しに、再び登山道へ
一の鳥居左横から倒木を跨ぎ、急斜面に付けられた薄い水平道に入る
竹藪を抜け、左に下りてゆくと
鳥居から10分、急斜面は巨岩だらけ 「石鎚」が似合う雰囲気ですが
石積後ろの巨岩を庇に何かを祀っていたのか、台座(のようなもの)がある
先ほどお聞きした場所なのでしょうか?
ここを遷宮前の石鎚という事にして(違うかもしれません)引き返す
折角の上天気 ヘリポートまで走り、景色を眺めながらお昼にします
五在所山から十田峠へと流れ落ちる稜線を見る
南に、越知の街並と電波塔の建つ虚空蔵山、蟠蛇ヶ森
浅尾沈下橋と鎌井田集落を振り返る
22世紀に残したい日本の風景です
「此処も、逆様川(さかさまがわ)みたいじゃねぇ」と、蛇行する仁淀川を眺めながら佐川町へ向かう
牧野公園のスプリングエフェメラル
咲き始めたばかりのユキワリイチゲ
うっかり見落としそうな、小さなセツブンソウ
フクジュソウもチラホラでした
セリバオウレンとバイカオウレン
バイカオウレンは春を謳歌していました〜♪
牧野公園から、佐川の街並みと、黒森山や五在所山を見る
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