2023年03月05日  ”杖立山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



「マルバノキの山」から「風車の山」と呼称が変わった杖立山

長宗我部元親が岡豊から土佐の北街道を通り、杖立峠を越え阿波へ進攻したことが戦史に残る

今日は、古代往還道を歩き、峠の北に聳える「風車の山」を目指します


(8:10)(8:25)登山口(9:38)杖立峠(9:55)(10:18)杖立山(10:34)〜(10:38)1号機
(10:49)4号機〜(11:08)分岐〜(12:00)六本の滝(12:15)〜(12:45)P    (4時間35分)



国道32号から分れ、林道北川線、林道久寿軒線と走り、ヘアピン三叉路に車を停める

「←六本の滝、あと1650m」、「杖立山→ れいほくネイチャーハント」の道標があります

直進し、左から帰って来る予定です

六本の滝方向からの谷を渡り、三角点シガキ谷(623,39m)を探しながら車道をゆく



三角点が見つからないまま、15分で登山口 道標に従い左の登山道へ入る

すぐの分岐を右へ 「杖立山 登山口」の道標あり



倒木を跨いだり、潜ったりしながら古道を進む

登山口から20分で尾根に出る 樹齢300年(だった)といわれる「笠松」

傍らのベンチらしきも朽ち果てています



深く掘れた道が、古道の面影を残しています

白い巨岩や、景色を振り返り見ながら、広大な明るい伐採地を抜ける



鉄塔を過ぎ、三角点戸家森(997.83m)ピーク東面を進む

右の樹間に梶ヶ森方面が見え出すと、まもなく杖立峠

峠に出ると、北川と黒石を往来する人々を見守る地蔵さんが佇む

元弘の変により、土佐の幡多へ配流となった後醍醐天皇第一皇子・尊良親王

中宮、加羅宇多姫が親王の後を追って配流の地へ向かい、杖立峠を越え土佐山田まで行くが

親王帰洛の由を聞かれて引き返す途中、峠の道祖神に旅の安全を祈願して杉の御杖を挿し立てられた

しかし、産後の養生もままならなかった姫は、西祖谷山村吾橋の古宮で亡くなったと伝えられる




峠道は、北側の和田・黒石へと下ってゆきますが、直ぐ先は右写真の通り

(左に、林道に下りる梯子があります)

マルバノキ(ベニマンサク)は大丈夫かしら?



林道越しに頂上方面を見る

峠から梶ヶ森方面に少し入った鉄塔場で、風除けしながらコーヒータイム

天気は申し分ないけれど風は強く、「風車の山」として選ばれたのも肯ける

頂上向け稜線を進む途中、梶ヶ森や遥か祖谷の山々を見る(右写真)



ここにも「←和田登山口」の道標

やや急坂をひと登りで、杖立山頂上 新旧二つの頂上標識があります



雲一無い真っ青な空の下で、展望を楽しみます

東に、電波塔の山・梶ヶ森と、たぶん小さく突き出ている三角が3週間前に登った鉢ヶ森



西向かいに三角点があったピーク

ずっと奥に石鎚山、瓶ヶ森、笹ヶ峰など石鎚山系の山々が霞む



頂上から北へ進み、車道に下り、1号機(左写真)へ

車道を引き返し、4号機(奥の2号機付近が、三角点のあった場所?)



車道法面の岩場から、1号機と梶ヶ森方面



車道を引き返し登山道に入ると直ぐ、分岐道標と三角点撤去の案内がある



六本の滝コース分岐(左写真)を右へ

分岐点に、「北川登山口→」の道標がありますが、杖立峠方面を指しています

道が薄い所は赤テープを追い、植林帯を下る



分岐から17分、植林が切れ、凹部を横切り尾根に乗る

此処は、左下へと誘惑されそうですが、向かいに赤テープが見えています

しっかりした尾根を下る途中、岩場に寄り道 何もありませんでした



道標に従い「六本の滝」へ

道を塞ぐ倒木やザレ場など、ちょっと厳しい道になってきた



道が生きているの?と思いつつ谷に下り、対岸の遊歩道に登り返す

遊歩道の先に滝が見えてきた



「六本の滝」

滝名は、この辺りに六本の松があり、ここを六本松と呼んでいたことに由来するそうです

「二段構えで、約20mあまり」ですが、上段滝はここから見えません

もっと右からだと見えたかも?

ユキワリイチゲが似合いそうな場所なんですが・・・花の気配は有りません



枯れ枝、枯葉が積もった右岸の遊歩道 左岸の道に比べたら、断然歩き易い

滝から12分 前面が開け、萱場の中に道標 「六本の滝 あと400m→」かな?

あまり高度を下げない林道を、案外長いなぁと思いつつ進む

 

二ヶ所の車道分かれで、六本の滝まで「850m」と「1100m」の道標を見て、下ってゆくと

斜面が赤杉に覆われた997mピークと、マイカーが見えた
 
誰にも会わず、花も無し、どこにでもある植林帯の歩きが長かったけど、

初めての山は新鮮で退屈しなかったです


前から車が来ないことを祈りつつ、狭い林道を下る



鉄橋にある土讃線「JR土佐北川駅」

通過列車を撮りたかったのですが、なにせ本数が

帰路立ち寄った「ゆとりすとパークおおとよ」から、風車が回る杖立山方面を見る


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