「マルバノキの山」から「風車の山」と呼称が変わった杖立山
長宗我部元親が岡豊から土佐の北街道を通り、杖立峠を越え阿波へ進攻したことが戦史に残る
今日は、古代往還道を歩き、峠の北に聳える「風車の山」を目指します
P
(8:10)〜(8:25)登山口
〜(9:38)杖立峠
(9:55)〜(10:18)杖立山
(10:34)〜(10:38)1号機
(10:49)4号機
〜(11:08)分岐
〜(12:00)六本の滝
(12:15)〜(12:45)P (4時間35分)
国道32号から分れ、林道北川線、林道久寿軒線と走り、ヘアピン三叉路に車を停める
「←六本の滝、あと1650m」、「杖立山→ れいほくネイチャーハント」の道標があります
直進し、左から帰って来る予定です
六本の滝方向からの谷を渡り、三角点シガキ谷(623,39m)を探しながら車道をゆく
三角点が見つからないまま、15分で登山口 道標に従い左の登山道へ入る
すぐの分岐を右へ 「杖立山 登山口」の道標あり
倒木を跨いだり、潜ったりしながら古道を進む
登山口から20分で尾根に出る 樹齢300年(だった)といわれる「笠松」
傍らのベンチらしきも朽ち果てています
深く掘れた道が、古道の面影を残しています
白い巨岩や、景色を振り返り見ながら、広大な明るい伐採地を抜ける
鉄塔を過ぎ、三角点戸家森(997.83m)ピーク東面を進む
右の樹間に梶ヶ森方面が見え出すと、まもなく杖立峠
峠に出ると、北川と黒石を往来する人々を見守る地蔵さんが佇む
元弘の変により、土佐の幡多へ配流となった後醍醐天皇第一皇子・尊良親王
中宮、加羅宇多姫が親王の後を追って配流の地へ向かい、杖立峠を越え土佐山田まで行くが
親王帰洛の由を聞かれて引き返す途中、峠の道祖神に旅の安全を祈願して杉の御杖を挿し立てられた
しかし、産後の養生もままならなかった姫は、西祖谷山村吾橋の古宮で亡くなったと伝えられる
峠道は、北側の和田・黒石へと下ってゆきますが、直ぐ先は右写真の通り
(左に、林道に下りる梯子があります)
マルバノキ(ベニマンサク)は大丈夫かしら?
林道越しに頂上方面を見る
峠から梶ヶ森方面に少し入った鉄塔場で、風除けしながらコーヒータイム
天気は申し分ないけれど風は強く、「風車の山」として選ばれたのも肯ける
頂上向け稜線を進む途中、梶ヶ森や遥か祖谷の山々を見る(右写真)
ここにも「←和田登山口」の道標
やや急坂をひと登りで、杖立山頂上 新旧二つの頂上標識があります
雲一無い真っ青な空の下で、展望を楽しみます
東に、電波塔の山・梶ヶ森と、たぶん小さく突き出ている三角が3週間前に登った鉢ヶ森
西向かいに三角点があったピーク
ずっと奥に石鎚山、瓶ヶ森、笹ヶ峰など石鎚山系の山々が霞む
頂上から北へ進み、車道に下り、1号機(左写真)へ
車道を引き返し、4号機(奥の2号機付近が、三角点のあった場所?)
車道法面の岩場から、1号機と梶ヶ森方面
車道を引き返し登山道に入ると直ぐ、分岐道標と三角点撤去の案内がある
六本の滝コース分岐(左写真)を右へ
分岐点に、「北川登山口→」の道標がありますが、杖立峠方面を指しています
道が薄い所は赤テープを追い、植林帯を下る
分岐から17分、植林が切れ、凹部を横切り尾根に乗る
此処は、左下へと誘惑されそうですが、向かいに赤テープが見えています
しっかりした尾根を下る途中、岩場に寄り道 何もありませんでした
道標に従い「六本の滝」へ
道を塞ぐ倒木やザレ場など、ちょっと厳しい道になってきた
道が生きているの?と思いつつ谷に下り、対岸の遊歩道に登り返す
遊歩道の先に滝が見えてきた
「六本の滝」
滝名は、この辺りに六本の松があり、ここを六本松と呼んでいたことに由来するそうです
「二段構えで、約20mあまり」ですが、上段滝はここから見えません
もっと右からだと見えたかも?
ユキワリイチゲが似合いそうな場所なんですが・・・花の気配は有りません
枯れ枝、枯葉が積もった右岸の遊歩道 左岸の道に比べたら、断然歩き易い
滝から12分 前面が開け、萱場の中に道標 「六本の滝 あと400m→」かな?
あまり高度を下げない林道を、案外長いなぁと思いつつ進む
二ヶ所の車道分かれで、六本の滝まで「850m」と「1100m」の道標を見て、下ってゆくと
斜面が赤杉に覆われた997mピークと、マイカーが見えた
誰にも会わず、花も無し、どこにでもある植林帯の歩きが長かったけど、
初めての山は新鮮で退屈しなかったです
前から車が来ないことを祈りつつ、狭い林道を下る
鉄橋にある土讃線「JR土佐北川駅」
通過列車を撮りたかったのですが、なにせ本数が
帰路立ち寄った「ゆとりすとパークおおとよ」から、風車が回る杖立山方面を見る
歩いた道 ホーム