2023年03月19日  ”ハネズル山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る



今日も、四国中央市の山 先週、天堤山から眺めたハネズル山へ

メジャーな富郷側ではなく、久し振りに敬天ノ滝を見たくて土居側から登ります

あんまり特徴の無い山のイメージですが、山名が魅力的です

羽を広げた鶴の優美な姿が見られるでしょうか?


(7:20)〜(7:25)登山口〜(8:30)峨蔵越(8:40)〜(9:30)小箱越〜(9:45)ハネズル山・三角点(10:15)
〜(11:27
)峨蔵越(11:45)〜(12:43)登山口〜(12:50)P   (5時間30分)



県道131号を浦山川沿いに走る(一部無舗装区間有)

林道法皇線(快適な舗装路)に入り、中の川(旧)登山口を過ぎ、どんどん高度を上げます

チェーン手前に車を停め、歩き始める

この辺りは最盛期には200人ほど住んでいたという伊豫鉱山の跡です

塞がれていますが、巨岩基部の坑口を覗いてみる



舗装路歩き5分で新登山口 「二ツ岳山頂まで3.5km」の道標あり

いきなりの急坂を頑張ると、中の川(旧)登山口からの道に合う

林道が延び、登山道はどうなっているんでしょう 帰りに様子を見てみます



巨大な岩壁を滑り落ちる「敬天ノ滝」

「白龍、天に昇る」と、いったところでしょうか



振り返れば、朝日が当たり始めた竜王山や熊鷹山

何か花でもありそうな雰囲気の良い谷を渡ります



ゆるやかに下ると、谷間に造林小屋跡

渡渉地点から、急斜面につけられた細い道を登り返す



急斜面の植林帯となり、ジグザグ登ってゆくと「山頂まで1.5km」道標がある

道標の傍に、スタイルの良いブナ

支尾根を乗越し、緩やかなトラバース道の先に峨蔵越(1266m)



小休止後、「赤星山→」に従い、東に延びる岩の痩尾根をゆく

雑木に交じりブナが目立ち始めます 振り返れば、雄々しく聳える二ツ岳



南には、黒岩山、野地峰や、東光森山、大座礼山など県境の山々



ジャンクションピークすぐ手前に、四等三角点 峨蔵越(1307.34m)

奥に見えるのは、1340mピークです

ジャンクションピークを踏み少し下ると、「←赤星山 羽根鶴山→」の分岐道標(支柱は朽ちています)



道標から尾根筋はだだっ広くなり、林床は茶色一色 尾根に拘らず適当に歩きます

1340mピーク下を過ぎ、ゴールの本峰を見ながら下ってゆく

下りきった所が、小箱越(標高1282m) 

標識に書かれた説明 (この道は別子山村と土居を結ぶ天満道と呼ばれていた古道です
別子銅山が開坑してから仲持さんが銅を背負って通るようになり泉屋道と呼ばれるようになった)


南北に交差する泉屋道を、それぞれ100mくらい辿ってみる

北は植林帯に、南は明るい自然林の中に、そこそこ歩き良い道が続いていました



ブロック造りの頑丈そうな建物は、植林の作業小屋みたいです

ドアが無く中は荒れてるけど、電柱も建ってるし電気が来てたのかな?

大きなヌタ場や大ブナを見ながら、尾根を進むと



 ハネズル山(1299m)、羽鶴山などの標識がある山頂

赤星山との分岐には、羽根鶴山と表示されていたし

仮名表記ではハネヅル山だと思いますが、地理院地図の表示に従いハネズル山とします

山頂から東へ、ブナの並木道を下れば



三等三角点 小箱越(1282.06m)

此処から、先週歩いた天王峯の峠から天堤山へと続く稜線を見たかったんですが

木々が煩く、スッキリとは見えませんでした



三角点北の急斜面で、赤星山を見つめる大ブナ 幹周は4m超かな?

タケノコごはんのおにぎりでお昼にして、三角点を後にします



11時までに峨蔵越に帰れたら、あの天辺まで行く積りでしたが

時間より何より、もうしんどくて気力が湧いてきません

メインディッシュを残して帰ります 勿体ない

「二ツ岳さん また、今度ね〜」



峨蔵越から、花でも無いかと南の水場まで下りてみたけど、空振り

ガッカリで、ちょっとの登り返しがしんどかったこと

峨蔵越を後にし、樹間に土居の町を見ながら登山道を下る



「今日も花無し山行じゃったねぇ」と話していると、谷間に黄色が灯る

ワクワクと谷に下りて、マンサクをズーム 唯一見つけた春の色です

分岐を中の川(旧)登山口方向へ進み、駐車地点と鉱山のズリを見る



法面に付けられた登山道から、二ツ岳の鋸尾根を振り返り、階段を下って林道へ

駐車地点に帰り、林道と竜王山(左)を見る 頭を少し出しているのは、赤星山


初めて歩いた峨蔵越からハネズル山への稜線は、見応えあるブナがいっぱい!

新緑や紅葉の頃には大化けするかもしれません

羽を広げた鶴はよう見つけませんでしたが、 枝を広げた大ブナの山として記憶に残りそうです


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