7月1日〜7月10日は、霊峰石鎚山のお山開き大祭
瓶ヶ森も同日にお山開き(石土入峰修行)が行われ、西之川から担ぎあげられた三体の蔵王大権現が祀られる
今日は、石土蔵王大権現を拝し、台ヶ森まで花散策です
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(7:40)〜(8:13)男山
〜(8:35)瓶ヶ森
(8:57)〜(9:25)キャンプ場
〜(10:23)台ヶ森
〜(11:36)避難小屋
〜(12:20)P
(4時間40分)
昨日の雨が嘘のように、素敵な青空が広がる
雲海から頭を出した霊峰石鎚が、いつになく誇らしげに見えます
頂上社に、仁、智、勇の御神像が鎮座しているからでしょうか
ところで、瓶ヶ森のシンボルツリーはお肌も黒っぽく、背も小さくてなってきました
白骨樹がお歳を召すというのは変な言い方ですが、やっぱり歳には抗えませんねぇ
ピンと尾っぽを立てた虎を思わせる、イブキトラノオ 元気いっぱいです
高度が上がり、目の前に笹原が段々と広がってきた
修験の山が連なる雄大な景色に見惚れ、暫し立ち止まります
石土宗総本山
石中寺の出張所に詰められてる方に挨拶して
男山に祀られた、石土蔵王大権現を拝する
今治の伝説集(今治市商工会議所)に拠ると
(要約)「全国行脚途次の役行者が、大宝元年(701)に石中寺の不動院にて大誓願を行うと
不思議なことに、空中から五色の雲が下り、四大権現が現れました
役行者は、石中寺住職峰仙とともに、高く険しい山々を駆け巡り、難行苦行を積んだ末
大権現の霊感に浴した石土山瓶ヶ森を石土蔵王権現の彌山と決め安置申し上げたのです」
傍らに、三体の蔵王大権現を担ぎ上げた赤、黄、青の背負子が干されている
昨日は大雨警報が出ていたから、西之川から此処まで大変だったと思います
さぁ、女山に向かいましょう
ナナカマドやドウダンツツジが咲く、天空の散歩道を進みます
孤高のブナに、挨拶せずには通り過ぎられません
瓶ヶ森山頂(女山 1896.5m)で、景色を眺めながら、の〜んびり
よく分かりませんが、蝶図鑑で調べるとツバメシジミかな? ツマグロヒョウモンチョウ♀
あちらこちらへ目まぐるしく飛び交う蝶々、何でそんなに慌ただしいの
石鎚がデ〜ンと見えれば楽しさも倍増ですが、殆ど雲に覆われてしまいました
縁取りが薄っすらピンク色のコメツツジ
ホソバシュロソウは、咲き始めです
西条や今治の市街地、燧灘、しまなみ海道が見える
背伸びするバイケイソウ
なだらかなスロープを描く氷見二千石原も、すっかり夏の装い
途中の岩場からの展望 キャンプ場右下の尖がり岩峰が台ヶ森です
鮮やかな緑のシコクシラベに珠果(マツボックリ)が目立ちます
キャンプ場から東之川へ下りてゆく
足元のギンリョウソウに呼び止められて、パチリ
登山道は水が流れて川状態 濡れて滑りそうな丸木の階段は、ゆっくりと慎重に
ヤマサギソウかな?
流れ落ちる小滝の傍らで、ショウマやカラマツソウが涼しげです
ホザキイチヨウラン
草叢に隠れるように咲く、控えめなランの仲間たち
さっさと過ぎたら、見逃してしまいそうです
夏の終わりを迎える頃、
この緑濃い森はテンニンソウやオオバショウマが咲き誇りお花畑になる
緑の森に酔ってたら、路肩が崩れて足を踏み外したようです
何が起こったのかと思う間もなく転げ落ち、頭から木にぶつかってしまいました
草を掴んで登山道に復帰したけど、頭はフラフラ、胸はドキドキです
水場を過ぎたところで、土を払いながら呼吸を整えます
落ち着いたら、額のコブや鼻頭が痛くなってきた
此処で引き返そうかと思ったけど、やっぱりフガクスズムシソウは見たい!
ブナでは無く、カエデに着生しているフガクスズムシソウ〜♪
ゆっくり楽しんでから、私は先に引き返す
尾根に出て、ウラジロモミの素敵な森を緩やかに下ると分岐
東之川への道から分れ、台ヶ森へ
急坂を5分で、台ヶ森頂上(1524m)
台ヶ森より、精悍な瓶ヶ森を見上げる
あの尾根の先に雄大な笹原が広がっているとは想像できません
山頂から少し北へ進むと、足が竦む絶壁!
残念ながら、石鎚山は雲の中
「お疲れさん」 キャンプ場で合流し、避難小屋に向かいます
沢山の方が寛がれてる避難小屋に咲く、キバナノヤマオダマキ
天女の微笑・オオヤマレンゲ クサタチバナ
雨水が溜まった登山道を過ぎ、瓶ヶ森を振り返る
雲が広がり、青空を隠してしまいました
ニガナ ノアザミとツマグロヒョウモンチョウ♀
朝は数台だった車がそこそこ増え、マイクロバスも停まっている
元祖石土山(瓶ヶ森)のお山開き大祭が、思ってたより静かだったのは
時間が早かったからでしょう
瓶林沿いの花を楽しみながら、帰路につきました
ウバタケニンジン シモツケ
花穂を出し始めたナンゴククガイソウ ヤマアジサイ
歩いた道 ホーム