2024年07月06日  ”霊峰石鎚お山開き大祭”


お山開き大祭に先駆け

6月30日、 前神寺と石鎚神社本社で行われる出座、出御祭を見てきました



真言宗石鉄派の総本山、石鉄修験道の根本道場である前神寺

7時、開白護摩修行の後

三体の蔵王権現が唐櫃にて御出座し、ロープウェイ下谷駅から奥前神寺へと向かいます


続いて、石鎚神社口之宮本社へ



7時30分、本社で出御祭が斎行された後、御旅所斎行へ向かうため

石鎚毘古大神の御神徳を表す三体の御神像、和魂「仁」、奇魂「智」、荒魂「勇」が、

氏子中の奉戴する三基の神輿にて出御します



神輿は、氷見、小松地区へ 地元の方々が、こぞって門々に立ち、手を合わされていた

その後、ロープウェイ下谷駅を経て中宮成就社に着御され

翌7月1日、信徒に背負われた御神像が、日本屈指の大鎖を駈け

頂上社を目指します

・・・が、1日は「伝統の男山」のため女人禁制

なので、中日祭の翌日、6日にお山詣りに行ってきました


山頂成就駅(6:30)〜(6:55)成就社(7:10)〜(8:20)前社森(8:35)〜(9:02)夜明峠
(9:52)二ノ鎖元(10:05)〜(10:40)弥山(10:55)〜二ノ鎖元(11:35)〜(11:55)夜明峠
(12:20)前社森(13:25)成就社(13:33)〜(13:49)山頂成就駅   (7時間20分)



石土宗総本山 石中寺西之川別院

7月1日〜10日まで、瓶ヶ森のお山開き大祭( 石土入峰修行)を執り行い

1日、三体の石土蔵王大権現が担ぎあげられたそうです



ロープウェイ下谷駅へ向かう途中

石鎚大神 石鎚蔵王大権現、役行者、波切不動尊が迎えてくれる



駅舎横で、ロープウェイを見上げるキレンゲショウマ



山頂成就駅から5分、今宮道が右から合わさるところに奥前神寺

お断りして、三体の蔵王大権現が鎮座する、社殿を撮らせていただく



「気を付けて!」と、行者さんが法螺貝で見送ってくださった



中宮成就社

石鎚神社中宮社本殿に参拝し、遥拝殿から霊峰を見上げ

東予崇敬組合で登山切符(500円)を受け、肩に赤いリボンをつけて出発です



安全祈願の法螺貝に合わせ、「エイエイオー」と神門を潜る

ところが、数段下りたところで赤い蛇に遭遇 小っちゃかったけど、びっくりでした

登拝の方々がひっきりなしに通る道に、わざわざ出てこんでも良いのにねぇ



「霊峰石鎚山 遥拝の鳥居」を潜る

ご年配の白装束グループの方が石鎚山を拝し、此処から引き返された

お山が綺麗に見えてて良かったです



八丁を過ぎ、延々と続く木段を登ってゆく

涼しそうなヤマジサイには癒されるけど、汗が流れます



グランパは、前社ヶ森の試し鎖(上り48m、下り19m)をゆく



前社ヶ森(1592m)の岩頭に、第二十九番「前社森王子社」が鎮座する



南に、霊峰石鎚〜♪ 大展望です

 写真左端のピークは大剣王子社、小剣王子社のある峻険でしょう



下り口から、前社森休憩所を見下ろす

そろそろ下りようか、グランマが待ちくたびれているかもしれん



一方、グランマは

前を行く信者さんの「ナンマイダー」の掛け声に元気を貰って、 登山道を行く



前社森休憩所は風が通り抜けて、涼しい

休憩所や緑陰に腰かけて、多くの信者さんが休まれています



そろそろ下りて来よるかしらんと、前社ヶ森の岩峰を見上げる

切れ落ちた断崖にかけられたオクサリは、見てる方がハラハラします



オクサリをかけ終わったところで

ギボウシが「お疲れさん」って、言ってくれたそうです



前社森から200mくらい登って来ると、笹の中に左へ折り返す道が延び

その先に、第三十「大剣王子社」、第三十一「小剣王子社」が並ぶ



王子社から少し登って下りてゆくと、「剣の禅定」

西条誌に「岩聳えて峰をなし、鋭きこと剣の形に似たり・・・昔は錆びたる剣ありしと云う」

以前、オクサリのかかる付け根まで下りてみたけど、とてもよう登らんと思った

大剣の写真を撮って引き返す



やっと夜明峠(1652m)、神々しく聳える霊峰が目に飛び込んできた

此処からしばらく、日差しを遮るものがありません



一ノ鎖(33m)



オクサリをかけ稜線に出ると、三ノ鎖の巻道をゆく白装束の長い列が見える

お山開き大祭ならではの光景です



笹の中で楚々と咲くのは、ヤマサギソウかな?(よく判りません)



土小屋コースとの合流点・二ノ鎖元

水分補給をしながら大休止して、鳥居を潜ります



クガイソウは咲き始め



二ノ鎖(65m)巻道の下に、オオヤマレンゲ



コメツツジ



三ノ鎖(68m)の取り付きから、天狗岳を見る



オクサリを見上げるホソバシュロソウ&イシヅチボウフウ



「おくだりさ〜ん」と、三ノ鎖の巻道をゆく



楽しみにしていたミヤマダイコンソウは、殆ど終わってました



巻道を終え、山頂小屋下のお花畑から見る西の山々

西ノ冠岳、面河ノ頭(1866m)、二ノ森、鞍瀬ノ頭、堂ヶ森と名峰が続く



シコクイチゲ



お山開き大祭の幟旗が靡く弥山から、精悍な天狗岳を見る



御神像が鎮座する頂上社に参拝して、ふと祠横の岩場を見ると

咲き始めたばかりのホソバシュロソウ



頂上社に御神像が鎮座するのも、後4日

10日には、頂上社を出御され、成就社に着御後、勇壮な練りが繰り広げられる

そして翌日、石鎚本社にて還宮祭が執り行われ大祭は終了です

天狗岳をパスし、のんびり寛いでから下山します



「おのぼりさ〜ん」 信者さんたちの列が続く

日陰が無いので、皆さん、汗びっしょり

昼前には、気温も一段と高くなったようです



前社森から、嫌になるほどの木段を熟し

「暑い!、暑い!」と、何度も水分補給しながら休みましたが

このブナまで帰ってきたら、そろそろ八丁坂も終わりです



法螺貝と、「御登拝、ご苦労様でした」の労いの言葉に迎えられ、神門着


おかげさまで、無事にお山詣りができましたと、現参の挨拶をし

遥拝殿から雲一つ無い霊峰石鎚を見上げれば、清々しい気持ちが漲ってきました

でも、今日の暑さは格別、ちょっとしんどかったです


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