2025年02月15日 ”南大王 蛇石神社”


この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用。承認番号 平18総使 第582号る
今回のログです



2023年2月23日に歩いた時のログです


大豊町南大王は「福寿草の里」として有名ですが

蛇躰神社、蛇石神社と、龍神を祀る神社があります

2023年2月、南大王の山中に鎮座するという蛇石神社を尋ねましたが

行きつくのは難しいと地元の方に言われた通り

山中を右往左往しただけで、敢え無く断念

で、巳年ということもあって、再チャレンジです


P(9:49)〜(10:06)蛇石神社遥拝所(10:29)〜(11:33)蛇石神社(11:46)
〜(12:19)
遥拝所(12:37)〜(12:54)P         (3時間5分)



怒田集落から、南大王川対岸の八畝集落を見る



「福寿草まつり」は始まったけど、まだ咲き始めたばかり

雪はかなり融けてきてはいますが、春の淡雪ではないので

ほとんどの福寿草は凍った雪の下です

斜面を黄金色に染めるには、もう少し待たなければいけません



梶ヶ森「二人の丘」(1290m)を見上げる



水を司る龍神、タカオカミ、クラオカミが祀られた蛇躰神社



この地に鎮祭されて1000年と伝わる蛇躰神社の由緒



蛇躰神社横に、蛇石神社遥拝所



遥拝所に設置された石碑

平成15年に造営されたという石造りの社殿を尋ねます



神社横の休憩所は、薪が焚かれて暖かい

蛇石神社への道をお聞きしていたら、偶然にも数日前に登られた方がいて

木を伐ってから一面に萱が蔓延り、以前とは随分様子が変っているので難しいですよと言いながら

送電線北の涸れ谷を渡り、萱場の奥にある大きな松の木を目印に進んだら良いと、

地図を描いて教えてくださいました

こんがり焼けたジャガイモをいただいて、出発します



神社左から車道を進み、すぐ左に振る



「吉永多賀誠誕生之地」石碑横から鉄塔保線路に入る

道は薄いですが、右に振りながら登るとしっかりした道に出る



杉の枝葉が敷き詰められた古道(鉄塔保線路)です



古道を切断する作業道を縫いながら進む



天岩戸?・・・まさかですね



何度目かの作業道に出ると直ぐ、右の林の中に古道がある

多分この道を登ってゆけば良いのだろうと思いながら、少し先まで行ってみる



一瞬視界が開け、頭上に送電線、八畝集落や奥に県境の山並みが見える

2年前も此処まで来て、航空写真で見つけた白い巨岩に誘われ南へ行ってしまいました



作業道が北に続いているので100mほど下ってみると



涸れ谷どころか大きな水音が聞こえる

作業道は行き止まり、谷は急峻でとても下りられません

様子見に、右急斜面を上がってみます



谷の縁から上流(右が涸れ谷、左が本流)を見ると、萱場の左に大きな松の木がある

「あの松の付近に神社が在るはず」と、確信しました

5枚上の写真の所まで引き返し、古道を登ってゆく



左の古道を登ってきて、奥の鉄塔NO.36振り返る



樹間に松が見えたところで植林帯から萱場へ出てみたが、谷が深くて渡れない

谷の縁を暫く進み、



対岸に参道らしきが見えたところで涸れ谷を渡り、萱を掻き分け松の木を目指す



萱場を抜け、厳かな雰囲気が漂う森の中へ



「あったよ!」 思わず歓声が上がる

再チャレンジで、ようやく辿り着けました

蛇石神社の扁額がかかる鳥居と、狛犬(大正十三年)が佇み

その奥に、苔生した手水鉢が置かれている



鳥居を潜り下りてゆくと、谷の流れる音が近くなり

平成15年に造営された石造りの立派な社殿が鎮座する

苔生した石灯籠は、狛犬と同じ大正十三年製



社殿背後の谷に突き出る巨岩



急斜面を滑るように、凍てつく谷に下りてゆく



谷に覆い被さる巨岩を一周してみる

「白石の巨岩」と遥拝所の石碑に書かれていたけど、そんなに色白ではありません

緑色片岩だと思います

この巨岩に大蛇が棲みつき、龍神伝説が生まれたんですねぇ



梶ヶ森(二人の丘)を見上げ、 晴れ晴れとした気持ちで神社を後にする



萱場を抜けた広場で、展望を楽しみながらお茶休憩

それにしても、分かり難い

此処まで辿り着いたとしても、涸れ谷を渡り萱場の奥にある松の木のことを聞いてなかったら

今回も蛇石神社に辿り着けんかったと思います



湧き上がる満足感に浸りつつ、下山します

植林の奥に見える鉄塔は、住友共電物部線 NO.35



「← NO.36 NO.35→」のアングルを見て、古道(作業道、鉄塔保線路)を下ってゆく

(上写真は、奥が蛇石神社方面で、今回のキーポイントです)



二枚上のキーポイントから30分弱で、蛇石神社裏(物部線 NO.36→」のアングル在り)に下りてきた

道を教えてくださった方に、無事に参拝できたお礼を申し上げたら、拍手してくださった

火に当たりながら、味噌田楽とおうどんをいただき

山里の珍味をお土産に、休憩所を後にします



朝より 少しだけ花弁が綻んでいるフクジュソウに嬉しくなる

何より2年越しの宿題を済ませられたこともあって、足取り軽く駐車場に帰ってきました



早春の定福寺



バイカオウレン



セリバオウレン



紅福寿草


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