2007年2月12日 ”冬のもみじ谷 ”
もみじ谷〜チチ山〜笹ヶ峰
下津池登山口〜丸山荘〜もみじ谷〜チチ山〜笹ヶ峰〜登山口 (7時間30分)
厳冬期、笹ヶ峰から眺める真っ白なチチ山は近寄り難い存在だけど |
雪の少ない今年ならと、念願のもみじ谷経由で行って来ました |
残月と又兵衛岳を見ながら、相変わらず凸凹な林道を走り登山口着
7時10分出発。吉居川には雪が薄っすらと積もり風情がある |
歩き始めて40分、檜が林立する宿に着く。此処は、かつて西山 |
越えを経て、別子銅山まで炭を運んだ中継地点 |
宿からブナ、ツガなどの自然林の快適な道を進むと、程なく丸山荘 |
に着く。沓掛山への道を少し進み、石鎚の展望を楽しんでから、丸 |
山荘まで戻り暫く休憩。8時40分、アイゼンを付け、気を引き締めて |
もみじ谷に向かう。この道は、かつて笹ヶ峰登拝登山が盛んだった |
頃、新居浜中萩から黒森山、沓掛山を越えてくる表参道で、もっと賑 |
わっていたのだろう。 今は静かな趣きのある道となっている |
雪が少ないとはいえ、やっぱりもみじ谷。凍った上に昨夜の雪 |
が積もり所々、小さい雪崩の跡もあり気が抜けない。無雪期で |
も転げ落ちそうな切れ落ちた箇所の、下の方は見ないことにし |
て慎重に、慎重にグランパの足跡を踏んでいく |
目の前に聳える大岩の下を通り抜けると、切れ落ちた箇所は終わり |
緊張していたので、霧氷の付いた”白もみじ”を見る余裕が無かった |
秋には見事な紅葉が楽しめるオオイタヤメイゲツの群生 |
10時45分 チチ山のコルに出る |
一の谷へと下りて行く日当たりの良い南面は、雪が少ない |
縦走路から分かれて、チチ山の稜線を辿り高度を上げていく |
たおやかな母なる山、笹ヶ峰。やっぱり存在感あるわ〜! |
チチ山北側の潅木帯は、想像通り氷の斜面に雪がのり歩き難 |
い。所々ピッケルで氷を砕き、足場を作りながら登る。やっと明 |
るい稜線〜。後は、展望を楽しみながら平らな笹原を進む |
10時45分 霧氷の華の中、祠が鎮座する頂上に着く |
冠山、平家平と続き、遠く剣山系まで見渡せる大展望〜 |
故郷、新居浜の町も間近に見える。 みんな、元気〜? |
南面は雪も少なく、まるで春山の装い。アイゼンを外し笹原を |
直滑降で縦走路まで駆け下りる。此処から見る笹ヶ峰は、後ろ |
に石鎚連峰の山々を従え、まさに重鎮の名にふさわしい山容だ |
凍った縦走路で思わぬ悪戦苦闘、やっとコルだわ。ヤレヤレ |
薄く雪化粧された静かなシコクシラベの森が迎えてくれる |
振り返れば、お気に入りのチチ山の雄姿が見送ってくれている |
空気が澄んでいるからか、赤石山系の峰々が何時もより近く感じる |
霧氷を纏ったコメツツジの群落を見ながら、笹ヶ峰頂上を目指す |
石鎚山系の主役、石鎚、瓶ヶ森が容姿を競い合う |
12時20分 笹ヶ峰頂上。不動明王、蔵王権現さんが祀られている |
祠は凍てついているが、広い頂上には殆んど雪が無く暖かい。 |
本当に2月の笹ヶ峰? |
石鎚山系の山々が勢ぞろい |
先客のお二人は、わるこさんとひとなさん。感激〜!、と記念撮影 |
青空のもと、展望、霧氷を十分楽しんだのでそろそろ下山。 |
コメツツジの霧氷の中、手を振りながら登ってくる人が、アレッー! |
笑顔の素敵なリップさん。南側へ下りるそう。気をつけて〜 |
北斜面の雪も少ないが、何時もの場所で石鎚を写真に収める |
わるこさんたちにイグルーの事を聞き、お邪魔してみるが、一晩過ごせ |
と言われたら・・・。此処は四国で一番最初に出来たスキー場跡。友人の |
話によると、35年位前、土曜日に仕事を終えてから、此処までスキー板 |
を担いで滑りに来ていたそうだ。若かったとはいえ、大変だっただろうな |
丸山荘で暫く休んでから、下山 |
日差しが強く、昨夜積もった屋根の雪が融け雨だれている |
ブナの穂先も少し色づき、少し春の兆しが感じられる。登り始めは寒、 |
かったけど、2月とは思えぬ暖かい日差しの中、14時40分登山口着 |
吉居橋から眺める笹ヶ峰の山容は、どっしりと構え存在感がある |
「また、おいでぇ〜」とお母さんの声が聞こえるのは私達だけだろうか |
雪は少なかったものの、笹ヶ峰旧表参道、十分満足な山行でした |