2013年12月15日  ”大ボシ山”

登山口までが遠かった〜、福寿草の里の奥に佇むブナの山


GPSによるトラックログ(カシミールソフト使用)
 
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)及び
数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。」(承認番号 平18総使、第582号


P発(9:30)〜(9:50)29番鉄塔横登山口〜(10:25)27番鉄塔〜(10:50)26番鉄塔〜(11:00)大ボシ山
(11:45)西大ボシ山(11:55)〜(12:25)林道〜(12:45)P着             (3時間15分)


冬型の気圧配置が続きパッとしない天気だけど、高知はピカピカのお日様マーク

まだ強い風は残りそうなので十分寒さ対策して、ブナの山・大ボシ山へ

2011年1月14日に猪野々林道、柚ノ木林道を詰め大ボシ山へ登ってから、早くも3年経とうとしている

今日は大豊側から 林道平野線を走り高度を稼ぐ「お手軽山行」なので、ゆっくり目に家を出発

昨夜は高知方面にも雪雲がかかっていたようだから、ブナの雪景色が見られるかも

山友のギッチャンも大ボシ山に行くって掲示板に書いていたから、会えるかな〜楽しみ!



落合集落で京柱峠へと続くR439と分れ、山里の風景を楽しみながら怒田集落を走って行く

「福寿草の里南大王」への道を右に送り、開通記念の立派な石碑が建つ林道平野線に入る

舗装が切れた辺りから暫く走ると分岐(左下の写真)、確か林道は尾根に出ると思いつつ轍に騙されて直進

道の真ん中に転がる石ころを除きながら尚も進んで行くと、あらら!高度を下げ出した

此処で地図を取り出し、確認してUターン(もっと早く地図を見れば良かったのに・・・)



先程の分岐まで引返しどんどん上って行くと、薄っすら積もった雪道に新しい轍 間違いなさそう

分岐から15分ほどで路肩に車が停まっている  その先でギッチャンたちが歩き始めているところでした

「お久し振りで〜す 後から行きます」 準備して山道に入る(右写真)

入口には、「物部線←30 31→」の白い杭が打たれている

大ボシ山へは登山に関わる道標は一切ありません チェックポイントは鉄塔です

等高線をなぞるようにつけられた送電線巡視路が、頂上すぐ東のコルまで導いてくれる



5分で林道に出る 林道を進んでいると30番鉄塔手前で車が上って来た 狩猟の方のようです

 「道が凍っているので気を付けて」と言われ、先へ進まれた 間違って撃たんとってくださいよ〜

林道がくの字に大きく縊れている所は、巡視路でショートカットし再度林道に出る 左上に29番鉄塔が建っている

小広い道路左脇に鉄塔巡視路が続いている ここが登山口といっても良いと思います ここから本格的な登山が始まる

本格的といってもここは既に標高が1230m位、大ボシ山との標高差は、な、なんと200m!

多くの足跡が林道を進んでいる ギッチャンたちは先に西大ボシ山へ向かったみたい

今日は大ボシ山に登り、帰りに西大ボシ山を経由して右から林道を下りてくる予定です



遊歩道のような広い道をゆっくり下って行くと、28番鉄塔に当たる

山登りに来たのだけどと思っていると、28番から27番までは20分ちょっと登りが続く



周りはブナだらけ 北東方向にはブナ林越しに京柱峠〜小檜曽山のなだらかな稜線が見える

あっ、手前の山は奥神賀山かな? 四国百名山には入っているけど印象の薄い山です

雪道の奥に、27番鉄塔が見えて来た



27番から緩やかに下り、稜線鞍部直下はやや緊張

後から西大ボシ山ピークを踏んで来たギッチャンたちが来られて、ご一緒する



大岩横を通り、大ボシ山東のコルに向け斜面を回り込むようにゆっくり高度を上げる

コルが近付くと風が強くなって来た 風の名所26番鉄塔着 周りのブナが化粧して無いので彩は冴えない



スズタケを掻き分けブナの根元に近付いてみるとかなり大きい メジャーを出してみればよかった

3年前、雪で着飾ったこのブナの側でお昼をしていた時、風に飛ばされた雪を頭から被って白兎になったのも懐かしい思い出

凍りついている急坂を慎重に上ると、大ボシ山頂上はもう目の前です



歩き始めて1時間半、楽々大ボシ山(1431.7m)で、「はい、チーズ」

 どなたです? 歩き足りないと言っているのは・・・?

東のコルまで引返さず、笹の薄い斜面をショートカットして登山道と合流



27番鉄塔手前で皆さんと別れて西大ボシ山を目指す

下草の無いシロモジ林を抜け笹原に出る 振り返ると大ボシ山、26番鉄塔がよく目立つ



この辺りが天辺みたいなので、西大ボシ山頂上(1429m)ということにしておきましょう

あっ、そうそう 大ボシ山に置いてあった山頂標識を一個貰って来て、西を書き足しここに置けば良かったかも

山頂から南西へ派生するなだらかな尾根を見ながら、の〜んびり

取り付きは笹が綺麗に刈られ、遥か下に見える林道まで続いているような気もするけれど

下り立つ予定の林道地点はもっと北 北尾根を下らなければと、重い腰を上げ山頂北面へ

冷たい風が吹き抜ける北面はブナの森 逞しく生きる3.4mのブナ 「寒いでしょう?」 



吹き曝しの斜面で頑張る3.3mのブナ 向かいから端正な姿の梶ヶ森(1399.6m)がエールを送っている

さぁ、林道や鉄塔を目指して一直線 下からはそんなに見えなかったが、下ってみれば案外急坂です 

ギッチャンたちは、初めての道だったので登りに使ったと話されていたけど、しんどかっただろうなぁ

途中からみなさんの踏み跡を見つけ安心して下りられました ありがとうございます



ずーと素晴らしいブナ林が続く 傾斜が緩やかになり針葉樹林と広葉樹林を分ける尾根を進む



小さなコブを越え、西大ボシ山から30分、林道に下り立った

5分で29番鉄塔 鉄塔巡視路入口付近にたくさんの足跡がある 皆さんはもう下りられたようだ

のんびり林道歩きと思ったが遠回りになりそうなので、朝歩いた巡視路を下る



愛車が待つ地点まで帰って来れば、皆さんは既に帰られた後

 下山口でまたお会い出来るかと思い挨拶も十分にせずままです  お世話になりました 

集落上部まで下りてくると、北西から流れ来る雲、雲の切れ目から差す日に輝く鈴生りの柿

収穫を終えた木にポツンと実を残す「木守柿」を見れば、淋しい感じがするけれど

収穫されないまま冬を迎える柿の木も、また寂しい

何段もの棚田の中に点在する集落、背後の四国山地

それらが一体となって描く日本の原風景に、暫し時を忘れて見入りました

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