昔から、酷暑の年は厳寒の冬がやってくると言われているが、今年の雪の降り方は凄まじい
週末度にやってくる南岸低気圧が、各地に記録的な大雪をもたらし被害甚大
四国も、高い山だけでは無く、里の山や市街地も降り積んでいる
こんな時に雪を楽しむと言うのも気が引けるけれど、今日は久し振りにオコーツァンへ
徳島道新境目トンネルを抜けると、雪国かと見紛う景色 路肩に除雪された雪が積まれている
脇町ICを下り、阿波富士とも呼ばれる秀麗な姿の高越山を見ながら登山口を目指す
里道の雪が心配だったが、登山口まで全然雪は見えず問題なし
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一の鳥居(頂上直下の高越神社まで四つ鳥居がありましたので、便宜的に順番をつけました)を潜り
急坂を上がった所が登山口(5台ほどの駐車スペースがあるが1台も停まっていない)
コンクリートのいきなりの急坂を200mくらい歩いて、落葉が積もった掘割の道を行く
ほぼ一定の斜度の上りが頂上まで続きます 歩き始めて20分余で、山頂まで4km地点
4kmの標識から5分で二の休場跡がある(山頂まで4500mの標識のところに、一の休場跡)
休場といっても小広くなっているだけで、今はベンチも何もない
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三の休場跡に鎮座するお地蔵さん この辺りから、路面が雪に隠れてくる
左から道(鉄塔巡視路か?)が合わさる
金属製の道標が目立つが、古道の雰囲気を醸す丁石が雪を乗せ、今も静かに佇んでいる
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林道に出ると一気に明るくなる 此処は、 中間点の中ノ郷(標高555m)
二の鳥居を潜ると、正面に見える高越山の頂上付近の木々は雪をたっぷりのせて輝いている
全面凍結の万代池を見ながらお茶休憩をしていると、早や下りて来ている人
早朝は、ブナの霧氷がさぞや綺麗だったろうなぁ
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中ノ郷を出て直ぐ、このコース数少ない展望場で吉野川や阿讃山脈を眺める
山頂まであと1kmの標柱 大杉が目立つ急坂をどんどん高度を上げてゆく
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雪に埋もれた石仏が鎮座する不動小屋を過ぎれば、ほどなくして女人堂跡、赤門
以前
穴吹から歩いて来た時に通った道は雪で隠れている 誰も歩いてなさそう
赤門を潜ると、左行場への道は深い雪の下 目印の石碑も雪の中です
雪の行場もいいなと思っていたけど、躊躇なくパスでした
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「西山上高越大権現」の扁額がかかる三の鳥居を潜ると高越寺は近い
登山口こそ雪が無かったが、標高差1000m超は伊達じゃない
トレースが無ければラッセルに苦労するくらい雪が深くなってきた 見上げれば大杉も枝が撓っている
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雪に埋まった石段 前々から見たいと思っていた光景です
一歩一歩、雪を踏みしめながら上がります
一礼して山門を潜り、荘厳な修験の地に足を踏み入れる
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白い滑り台になった鐘撞堂側の石段を上がり、四の鳥居を潜って覆い被さる杉並木を頂上に向かう
巨大杉前の石段を上がると、天日鷲命(あめのひわしのみこと)を祭神とする高越神社
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壺足になりながら神社境内を抜け、ブナ林を頑張って高越山頂上(1133m)
「ごくろうさん」と、山頂のお大師さんが迎えてくれる 弘法大師が、若い頃この山で修業したそうです
霧氷が落ちたブナの枝先は少し赤味を帯び、雪深い中にも季節は着実に春に向かっている
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杉の木の間に雄大に流れる吉野川や脇町 その背後に雪を頂いた阿讃山脈が連なる
頂上南の展望場に足場を作り、立ったまま軽めの食事
気温が上って来たんだろうか、剣山方向は霞んでいて展望はいまいちでした
奥之院方向にトレースは無い 今日はここまでと、下りようとしていたら
入れ替わりにソロの方が到着 「今年は雪が多いですねぇ」 「ゆっくりしていって下さい」
穴吹から登ってこられたそうだが「my山・オコーツァン」なんだろう
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大杉を見上げた途端、小さな雪の塊が額を直撃 冷たかった〜
「ドサッ、バサッ」と、枝にのった雪の落ちる音が響く 頭上注意!
何組かの登山者さんに会う やっぱり「雪が降ったらオコーツァン」です
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空は真っ青!このまま下りるのも勿体なくて、庫裏の縁台に腰掛けてのんびりコーヒーブレイク
陽だまりは暖かくて心地よい 屋根の雪も解け始めている
山門下の石段を慎重に下ったあとは、転げるように下山 あっという間に登山口でした
容姿端麗、標高差、雪に佇む古刹に加えて、私的には一番の要素・ブナもある
山の魅力をほとんどを備えた高越山は、紛れも無く阿波の名山です
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