東予地方の秋祭りが終わる頃、山の紅葉はブナ林帯まで下りて来る
四国の紅葉も気になるが、今回は山陰のブナの名山・伯耆大山と氷ノ山を尋ねます
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まずは伯耆大山へ 定番ですが、御机から眺める南大山
紅葉に彩られた南壁に朝日が差し、不気味なほど赤く輝いている
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今日は二ノ沢を遡る予定なので、鍵掛峠へ向かう
ところが、台風19号による土砂流出復旧工事の為、鍵掛峠から桝水原まで通行止め
峠に駐車しゲートを潜り歩き始める
二ノ沢では早朝から片付け作業中、今日中には通行出来るようになるそうです
沢の状態が気になりながら、右岸に付けられた治山道路に入ってゆく
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沢奥に聳える大山主峰
眺める方向によって大きく変わる大山だけど、北側と南側は同じ顔
裏表のない顏 そこが好きなんです
稜線付近の赤茶けた草紅葉の上に白い花が舞い降りるのも間もなくです
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二ノ沢入口から20分ほどで左岸に渡り、治山道路終点からピンクリボンに導かれ踏み跡を辿る
案内表示に従って右に上ったら物凄い藪 雪が多いので低木は横に伸び、蔦や蔓が大暴れ
おかしいと思いつつも、強引に進む
急斜面に右足を踏み出し、左足に絡んだ蔓を除けようとしたらズルッと右足が滑った
急いで目の前の潅木に掴まったけど、左足が抜けないので、手を放したら逆さ吊り状態 アララ
何とか助けて貰って事無きを得たものの、下まで落ちたら危ないとこでした
そうこうしている内に踏み跡らしきが・・・案内表示を無視して真っ直ぐ行った方が良かったみたい
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ほんの僅かの距離だったけど、やっとのことで二俣@に飛び出ると、近くにリボンが靡いていました
昨年3月、此処を右にとり雪に埋まった潅木を掻き分けながら
ゴルジュ手前まで行ったが
今日は左俣を詰め、出来れば一ノ沢へと周回の予定です
右俣最初の低い堰堤(中央部に石積みの足場有)を越え、すぐ左のリボンからブナ林に入る
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左俣左岸の薄い踏み跡を辿り、最終堰堤(二つ上の写真の堰堤)を高巻きし沢に下り立つ
直ぐ上でまた二俣A 先に右俣を上ってみる
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大山ブルー(そんな言い方があるかどうか知りませんが)の空の下で
紅葉の海を流れる白い川 もう息をのむ美しさです 感動を表現する適当な言葉が見当たりません
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今日の最奥部 弥山頂上から人の声が聞こえてきたような・・・
切り立った岩壁の際に立っていると大山のオーラを感じる
もう少し近寄ってあの割れ目を覗いてみたいけど、ここまでにしておきます
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岩ともみじが織りなす大山の秋にゆっくり浸りたいところですが、一ノ沢が待っている
すぐ左の小尾根を越えれば早そうだけど、適当な取り付き場所が無い
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一旦、二俣Aまで引返し左俣を上る 目の中が黄金色になるような素晴らしい景色が続きます
沢床はかなり傷んでいるが、石が適度の大きさで揃っており
「砂スベリ」ほどの勾配が無いので足が流れず、歩き難いほどではない
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左側が一ノ沢と二ノ沢を分ける小尾根 どの辺から越えようかと見当をつけながら詰めてゆく
それにしても大雨の度大量の土砂が流れ、いずれ大山が地図から消えるんじゃないかと心配
取り付き付近から振り返れば、スタート地点の鍵掛峠が見える
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壁基部の手前で藪の薄い所を探し、尾根に駆け上がる
尾根から見上げる剣ヶ峰(だと思います) 「登れるものなら登って来い」と誇らしげに構えている
牧歌的な雰囲気の裾野と、アルペン的な風貌の頂稜部を同時に楽しめるのが大山の魅力です
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白壁の上端は弥山 「どなたです? 弥山まで行かないのかって言っているのは?」
一ノ沢への下り口を探すが、潅木が入り乱れて足を踏み出すのも大変です
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一ノ沢がすぐそこなんだけど 沢に下りる斜面がどんな状態か分からない
右写真は下流に向かって撮っていますが、一ノ沢側がかなり抉れている
どこかから下りれるはずなんだけどとグランパがうろうろしているが、私は藪に埋もれ何にも見えない
「もうこんなとこイヤ! 帰る!」
沢を下りながら、「もう少し上からだったら下りれたのかなぁ」と、ぼそぼそ言っている
「今度は一ノ沢側から周回してみるか?」 「もう、一人で行って!」
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黄葉真っ盛りのブナ林を歩く 大山の南面はとにかく明るい
二股@まで下りてきて、のんびりお茶休憩 二俣@からはリボンを辿ってすんなり治山道路に出た
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足下の子ブナも一人前に色付き始めている 可愛いぃ
黄緑色の木漏れ日を受けながら二人占めの環状道路をのんびり歩き、鍵掛峠に帰って来た
5時間足らずの沢歩きでしたが、ワンシーズン分の紅葉を十分楽しんだ
何時もなら、さぁ帰ろう、というところですが、今回はちょっと欲張ります
山陰海岸を走り、鳥取市内観光をして、明日は中国地方第二の高峰氷ノ山です
天気も好さそう どんな紅葉が見られるか楽しみ〜♪
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