P(駐車地点)
A(今宮の大杉)
B(第16山伏王子社)
C(第17 女人返王子社)
D(第19 鳥居坂王子社)
E(展望所)
F(山頂成就駅)
河口登山口
(9:05)〜(9:50)林道〜(10:30)今宮の大杉
〜(11:55)女人返王子社
(12:25)前神寺奥ノ院〜第二園地
〜(12:55)成就社
(15:30)〜(15:45)山頂成就駅
(6時間40分)
明日は石鎚お山開き終了祭、天気も良いみたいだし久し振りに今宮道を歩いて標高差に挑戦してみようか?
ところが3時に目を覚まし、天気予報を見ると終日雨マーク どうしたもんじゃろうのぉ・・・・・と
あれこれ考えるうちまた寝てしまい、結局家を出たのが8時前
高速を下りて降り出した雨に弱気になったが、河口に着くとなんと雲間に薄っすら青空も見える
雨は覚悟ですが、成就までは殆ど樹林帯 そう気にならないでしょう
河口が石鎚山へのメインの登山基地だったのは、昭和43年頃まで
この辺りの渓谷は三碧峡と呼ばれ雲に届く絶壁がそそり立ち、三碧橋から覗き込めばヒスイ色の水が流れている
第6 子安場王子社を参拝した信者さんは、この川で垢離をとり身を清めて次の王子社を目指す
大祭期間中だから1台や2台は停まっているだろうと思っていたが何とゼロ
ロープウェイなら10分もかからないので無理も無い さぁ 成就まで6.6km がんばって歩こう
緩やかな勾配 歩き易い ・・・・・ですが、蒸し暑くて早くも汗が噴き出る
歩き始めて20分ほどで、椎の巨木に護られた三光坊不動堂が見えてきた
塗壁に、西条祭りで唄われる
伊勢音頭が書かれている
ココノ屋敷はメデタノ屋敷 鶴と亀トガ舞ヲ舞ウ
不動堂の背後に、第7 今宮王子社
今宮王子社の奥に祀られているのは、第8 黒川王子社
その昔、覗きの行場であった少し先の岩場まで行ってみたが、辺りは霧に包まれ何も見えない
成就社まで3/14のプレートが吊り下げられている たぶん500mごとに置かれているんでしょう
植林帯はそうでもないが、日当たりの良い所の草は元気が良い
木に、剪定ばさみと草刈接待お願いの札がかかる
「お願い お時間のある方遍路道維持にご協力下さい 次の方の為にこの先草刈お接待をお願いいたします
用具はここにお戻し下さい 感謝 奥前神寺」
林道に出る手前が綺麗に草刈されていたので、「宮の森」の山主・くろもじさんかなと思ったら
やっぱり、そうでした 「くろもじさん ありがとうございます」
宮の森を見ながら舗装された林道を歩き、車が停まっていないかなと辺りをキョロキョロ
振り返れば、谷から湧き上がる雲に見え隠れするニノ嶽
林道から分かれる場所の標識は、草に埋もれ隠れている
「茂っとんのは入口だけじゃ 心配要らん」と言うけれど、躊躇します
露を払いながら行くグランパの後から、ドキドキ
城壁のような苔生した石垣を見ながら今宮集落跡を歩いて行くと、また林道に出合う
再び集落跡に入り、3度目の林道に出る
サワガニと遊びつつ 最後の林道分れから5分ほどで、今宮の大杉(樹齢800年と伝承)
今は植林に取り囲まれていて、遠くからは見えないけど
その威厳ある姿は今宮集落のシンボル、誇りだったんだろうと思います
雨に濡れた石畳 いい雰囲気です
雫が落ちてくるが、雨が降っているのかどうか植林の中なのでよく分からない
「石鎚三十六王子道→」のプレートが出てきた
第9、10、11、12、13の王子社は今宮道の少し西の尾根筋にある
王子道のプレートから20分で、第14 花取場王子社
大きなカツラの木の近くの岩の間から、勢いよく清水が流れ落ちている
今宮道唯一の水場だそうです
成就まで9/14と書かれたプレートを過ぎると、第15 矢倉王子社
標高1100m越えたあたりで稜線に出る 空気が冷んやりするが、依然周りは真っ白け
暫く稜線を進み、「ちょっとここで待っちょって」とグランパが登山道から分れ右へ
100m余入ると、細尾根の先端に第16 山伏王子社
裏には大きな五葉松があり、足下は絶壁
ここは覗きの行場で真下に黒川谷がみえるそうですが、この天気じゃ無理
ふと、何処からともなく人の声が聞こえて来た
その時は、グランマーが誰かと話しているのかと思ったらしいが
登山道に戻ると、誰にも遭っていない?? えっ!えっ! さっきの声は? 早よ行こ
山伏王子社分れのすぐ上に、第17 女人返王子社
明治初年まで、女人はこの王子社で遙拝し、これより上は登拝出来なかったそうです
ここから(標高1230m位)道が緩くなる せめて成就まで行かせてあげればよいのに・・・
ガスの中でもよく目立つ道標に従い、スキー場を横切る (12/14地点、成就社まで後1kmです)
どれどれ ブナなどに着生するラン・フガクスズムシソウはいないかな?
奥前神寺 やっと人に会えほっとする
第18 杖立王子社を過ぎ、成就はもう直ぐそこと思ったら、19番もお参りしとこと左へ
この坂、案外きついんですよね 河口から標高差1200m以上登ってきた足には堪えます
小高いピークに第19 鳥居坂王子社
標高はおよそ1430mで、明治末期までは此処に山頂鳥居があったそうです
参道に下り大鳥居を潜る 青空も見え、薄日が差してきたが天狗岳は雲の中
まだ御神像着御まで時間があるので、八丁くらいまでと思ったが登り返しを足が嫌がっている
出発が遅かったのでもちろん頂上までは無理ですが、こんなんじゃ夜明かし峠まででも厳しい
以前、河口から天狗岳まで歩いたのは秋だったし、何と言っても10年も前です
成就社本殿に参拝 そばに、八大龍王社と第20 稚児宮鈴之巫子王子社が並ぶ
石に刻まれた石鎚蔵王大権現さんに挨拶して、雨に濡れたブナ林やヤマアジサイ咲く森を散策していたら
「御神像はただいま前社ヶ森を出ました」とのアナウンスが境内に流れる
見返遙拝殿で奉納演奏されているギターや二胡を楽しみ、冷たいかき氷を食べながら縁台でのんびり
突然、御神像をお迎えする信者さんたちで賑わう境内に大粒の雨が叩きつける
幸い10分ほどで止んだけど、御神像の一行はずぶ濡れだろう
そんな心配を他所に、皆さん元気よく駈け上がって来られた
14時55分、赤(仁)を先頭に、青(智)、少し遅れて黄(勇)が神門を潜り成就社に帰って来た
皆さんびしょ濡れ、足元は泥んこ でも大役を果たされたお顔は、晴れ晴れとしています
お山開き大祭も大詰め 神秘的な霧が流れ輿に乗った御神像三体が境内を練り歩く
御神像は明日成就社を出御され、麓の石鎚神社本社に着御、還宮される
祭りの興奮を背負ったまま成就社を後に、ロープウェイで山麓に下り
4時16分発の臨時バスで河口に帰って来た
歩いた道 ホーム