2017年03月04日 ”西赤石山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


雪が消えてしまわないうちにと、西赤石山へ

醸造所跡や接待館跡を散策後、以前から気になっていた尾根道を登ります


日浦(7:05)〜(8:55)東山からの登山道と合流〜(10:00)西赤石山(10:35)〜(11:45)東山(12:00)
(12:30)
歓喜坑〜蘭塔場・目出度町(13:15)ダイヤモンド水(13:25)〜(13:55)日浦  (6時間50分)



登山口付近には雪も見えず、暖かい

啓蟄を明日に控え、もう冬のピンと張りつめた気配は何処にもありません

登山道を逸れ、石垣が残る小足谷集落跡・醸造所跡へ入って行く



立派な煉瓦造りの煙突が残る場所では、味噌や醤油が造られていたそうだ

上の段が、明治3年(1870)から醸造を始めたという銘酒?「ヰゲタ正宗(鬼ごろし)」の醸造所跡

接待館跡を抜け、小足谷を奥へ進む



道なりに進むと取付く予定の尾根から離れだしたので、強引に斜面を駆け上がる

「登山道があるぞー」 本道に乗ってヤレヤレと思ったものの、結構な急坂が続く あ〜しんど



滑車跡?から、ダイヤモンド水近くのバイオトイレ建物を見下ろす

醸造所跡から約45分、上部鉄管道を横切る 尚も、急坂が続く



桧林を過ぎると、傾斜も緩くなって来た

東山よりも高くなったかなと思いながら、カラマツが目立つ快適な尾根を行く

しんどかった古の道もゴール 錆びた道標が「お疲れさん」と労ってくれる



後は通い慣れた何時もの道 大展望が広がっています

振り返れば吊り尾根の向こうから瓶ヶ森や石鎚が覗いている

今日は雲が多い予報だったけど、空は真っ青 崩れる気配もない

僅かに乗った新雪を楽しみながら、尾根道を進む



青空に背中を押され、足取りも軽い

2006年1月、雪庇の上を恐々歩いたのを思い出す

頂上手前の岩場に霧氷が残っていました その向こう、兜岩や新居浜市街もくっきりです

霧氷が少ないなんて、贅沢言ってるのは誰ですか!



   西赤石山(△1625.8m)  風も無く日差しが暖かい

お手製の弁当に温かいラーメンで、早めの昼ご飯

春の光をたっぷり浴びて、ゆっくりと寛ぐ

到着された4人の方と入れ替わりに、下山します



登山道は右下ですが、敢えて岩尾根を行く

大岩の上に上がれって声が聞こえるけど、そんな危ないことようしません

「また来てよ〜」と、前赤石山が見送ってくれてます

 

ヒュッテ分岐から、さきほど歩いた尾根を眺める

東山でコーヒータイム後、銅山越に向かって下りてゆく



峰地蔵佇む銅山越は通過し、馬酔木が目立つ明るい道を下る

牛車道を右に分け、歓喜坑に寄り道

遠回りですが久し振りに別子銅山の中枢だった目出度町(めったまち)方面へ

谷を拾いながら急峻な足谷川源流部を歩く



風呂屋谷を渡り、蘭塔場へ寄り道 短いけど、しんどい登りです

蘭塔場は、元禄7年(1694)の大火災で亡くなった132名の霊を弔う墓所

荒れた土持谷は、一旦谷に下りて対岸に渡る 昔は立派な橋が架かっていたのでしょう



平坦地に出てモミの大木に迎えられ、重任局跡と大山積神社跡

参道の石段を下り、ちょっとスリルも楽しみながら両見谷沿いを歩く



急坂を一気に下って左岸道に合流すれば、ほどなくダイヤモンド水

ちょっと雲が広がってきたようだ

小休止後、新しいバイオトイレの建物を見て、水量が多い足谷川沿いを歩き駐車場着

車が10台ほどに増えている(通行止めで、時間待ちの車が2台)

2時10分からまた通行止めになるからと道路工事の方に言われ、急いで駐車場を後にした


今日は大展望の中そこそこ雪が楽しめ、郷土の産業遺産も尋ねることが出来た

何より、前々から気になっていた道が歩け、充実した山行となりました

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