2017年06月04日  ”石鎚山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


先週に続き、今日も瓶林を走って土小屋へ

前回パスした三角点のシャクナゲ、西冠のお花畑を楽しんでから

二ノ森前衛峰・1866m独標を踏み、面河道へ下る笹尾根から霊峰石鎚を見上げたい

それで、愛大小屋からどうする?

弥山へ登り返しながら、以前見た面河道のクリンソウとノビネチドリを探そうか

ウ〜ン 最近、二人して身体の方々が痛いのに歩けるかしらん

 まぁ、11時半までに愛大小屋に着けば、何とかなるでしょう


土小屋登山口(6:25)〜(7:15)東稜分岐〜(8:10)面河道分岐〜(8:30)三角点往復(9:10)
(9:25)
西冠花畑(9:50)〜(10:25)1866m〜(11:00)愛大小屋(11:25)〜(12:50)二ノ森分岐
(13:20)弥山(13:40)〜(14:20)東稜分岐〜(15:25)土小屋登山口          (9時間)



先週より、1時間ほど早く土小屋を出発  空が澄み、空気が爽やかで心地良い

二ノ鎖元小屋から、瓶ヶ森がとっても近く見える

その後に、笹ヶ峰と沓掛山の吊り尾根 一番奥に連なる赤石山系もくっきりです



三ノ鎖手前の面河道分岐で、表参道と分れ西へ向かいます

5分強で面河道を左に分け、二ノ森への縦走路を進む 

圏谷状地形の笹斜面をトラバースし、表参道から20分で三角点取付き

笹に隠れて見難いけど、小さな石が2〜3個積まれた所から笹斜面を登って行く

距離は短いが、しんどい  シャクナゲが無かったら、登らんと思います



満開〜♪  頑張った甲斐が有りました

シャクナゲの花園から眺める、西ノ冠岳、二ノ森、鞍瀬ノ頭、そして、厳つい姿の弥山

最高のロケーションに酔いしれます



シャクナゲに誘われて東の鞍部近くまで下りて行ったグランパが、ハァハァ言いながら登り返して来る

三角点(1920.6m) 北斜面もピンク色に染まっています



三角点の花園の次は、西冠のお花畑

ユキワリソウやキバナノコマノツメが可憐に咲いています〜♪



登山道沿いで雄大な景色を眺めながら寛いでいたグランパから

「そろそろ行くか〜」と声がかかる  つい、可愛い花に時間を忘れていました

まだまだ先は長いので、あまりゆっくりも出来ません 

お花畑を後にして、錆びた鉄製の道標辺りから西ノ冠岳を振り返る



前方のコブを巻けば、1866m独標は近い

面河谷を見れば、この後下るお目当ての尾根が手招いている



縦走路から分れ、独標へ直登 林床でコミヤマカタバミが愛嬌を振りまく

樹林帯を抜けると、背後に西ノ冠岳が勇ましい

歩き易かったのは取付きだけ、立ちはだかる笹藪を漕いで急坂を喘ぐ



5分足らずで、独標に飛び出す 頂上には、標識も何も無い

小休止し愛大小屋向け尾根を下る 笹が刈られているので道を見失う事は有りません



5分ほどで、雄大な笹斜面に出る 道は薄くなるが、笹が低いのでなんとなく分かる

尾根が分かれ左の枝尾根へ 直進すれば面河山方面ですが、道があるようには見えない

5年前に見に行った「四国一の大ブナ」は元気なのかしら?



独標を振り返れば、左奥に二ノ森  もう少し下ると愛大小屋分岐の標識 

ここから左へ独標東面をトラバースし、稜線鞍部に出る道があったのかな?

誰にも会わないかと思っていたのに、笹原を登って来られる方がいます

「登りも、下りもしんどいですねぇ  また、弥山でお会いしましょう」

(弥山で、お会い出来ました)



尾根を見上げれば、先ほどの方が小さく見える

斜度が増し、西ノ冠岳が見下ろす新緑の中に吸い込まれるように下って行く



倒れたスズタケに足を取られそうになりながらも、ロープに助けられ何とか転ばずに

11時、愛大小屋に下り立つ

食事休憩中の方と話していたら、二組の方が下りて来られた

最初の方は、東稜でシャクナゲを楽しまれてから面河道を下りて来られ

 関門発3時02分のバスで、土小屋に帰られるそうだ(土小屋でも、お会いしました)

もう一組の方は、西ノ冠岳直下ですれ違ったお二人 昨夜、愛大小屋でテン泊 

独標に直登し二ノ森へ、縦走路途中から笹原をショートカットし面河道に下り立ったとか

みなさん、思い思いに静かな石鎚を楽しんでおられるんですね〜

お昼をしながら会話を楽しんだ後、重い腰を上げて登り返しです



小屋からは谷を拾いながら緩やかに高度を稼いで行きます

確か、この辺りにクリンソウとノビネチドリが咲いていたと思うんですが・・・

2008年6月の記憶を頼りに、谷の少し上の方まで探してみたけど、葉っぱすら見つかりません

大雨が降ると滝のようになるところだから、流されたのかも?

ロープが設置された崩壊地を過ぎ笹原に出ると、初夏の日差しが容赦なく照りつける



爽やかな風が吹き抜けていた稜線とは打って変わって、暑い!

木陰のある水場が近くなると、ついつい急ぎ足になります



ようよう辿り着いた二ノ森分岐で休んでいると、前方から賑やかなグループ登場

何と、何と、先週ニアミスだったオカシンさんを先頭に

ヤマップ仲間の、岳女ハムストりん子さん、くろくろさん、キヨキヨさんでした

西冠のお花畑に向かわれているみなさんと、緑に染まりながら記念撮影です

嬉しい出会いに元気を貰い、やっと表参道に帰り着きました

朝、面河道に入ってから5時間の回り道

ちょっと疲れたけど、霊峰を眺めながらの贅沢な時間でした



たくさんの登山者で賑わう天狗岳

面河道から見上げた風格ある要塞も、目の当たりにする神々しい姿も、共に素晴らしい

先週花弁を残していたイシヅチザクラは、すでに緑濃い葉桜です

弥山から、今日歩いた道を眺め、満足感に浸りながら下山します


帰ってログを見ると、19.8km(そんなに長かったのかな?) 所用時間9時間

久々に、ロングな石鎚山でした

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