2018年11月10日  ”阿波竜王山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


  お山は、何処も紅葉真っ盛り〜♪

このところグランパ単独の山行ばかりで留守番だったけど、3週間ぶりのお山にワクワクです


杉王神社(7:35)〜(8:00)三条神社〜(9:05)寒風越(9:15)〜(9:30)△竜王山
(10:20)阿波竜王山(10:40)〜(11:20)浅木原登山口〜(12:20)杉王神社(4時間45分)



樹齢800年以上という杉王神社の御神木「大杉」( 幹周9.28m 県指定天然記念物)

明神川に架かる橋を渡って直ぐ「寒風峠ハイキングコース」に取り付く

10分余りで舗装路に当たる




舗装路を少し進むと、登山道  茂っているのは最初だけ、直ぐに広くて歩き易い道になる

再び舗装路に出て暫くすると、分岐  寒風越の道を右に見て直進し、
横畑集落の氏神様、三条神社を訪ねる

 

琴南町史に拠れば、
三条神社の御祭神は平家の守護神、市杵嶋姫命、田心姫命、多岐津比賣神命

屋島の合戦で敗れた平国盛ら数十騎が、祖谷へ落ち延びる途中

清盛の息子・
知盛(とももり)の三男である平寿盛一族数人が住み着いたという伝承が残る

墓碑に平寿盛の孫であると刻されている墓も残っているそうです

 神社に残された記録から、「平家が赤旗を納めて武士を捨てた」事が横畑(旗)の地名の由来と推察される

「阿波の峠 今昔」(橘 貞男著)に拠ると

明治まで700年近くも他との交流を断ち、交通路は寒風越だけで生活物資は美馬、貞光から運んでいたとか

落人の悲喜こもごもを感じながら、周囲の山々を見渡した


さて、此処から竜王峠までは800mですが、今日は、阿讃の峠越「横畑から寒風越」を歩くのが目的なので回り道

分岐まで引き返し、集落内の道を進む


 

道標「寒風越1800m」に従い、歩き良い道を下って行く(この後、100m毎に設置されている)

天を覆うように紅葉した欅 スタイルの良さに、思わず見惚れます

 

200m余り奥に進んだ所で谷を渡る 苔生した木橋に落葉が乗って、滑りそう

「道は何処よ?」 荒れた谷の周囲を見渡すと、右斜面(左岸)に道標が見える


 

薄い道を折り返しながら、急斜面を登っていく  ちょっと緊張です

無事に、ホトケニワ権現の祠が祀られた尾根に乗れました やれやれ


 

道標「横畑1000m 寒風越800m」  登りきると、暫くは平坦な道になる

柔らかい紅葉の道をのんびり歩き、ちょっとしたザレ沢を過ぎると、やがて植林帯へ

天保十 亥年のお地蔵様に迎えられて、寒風越着(標高1013m)


 

平家落人の里・横畑と阿波の藤宇を結ぶ寒風越で、小休止 

徳島側への道が有るようにも見えないが、3年前、此処から藤宇集落へ下ったのが懐かしい

此処からは、阿讃縦走コースを歩いて竜王山を目指す

多少のアップダウンはあるけど、 竜王峠までは後600m  峠手前に、一等三角点・竜王山(1012.7m)


 

竜王峠で舗装路を横切り、「讃岐竜王2250m」の道標に従い進む

(阿波竜王までは、1550m)

今夏の台風の爪痕だろうか 未だ緑々した倒木が登山路を塞ぐ

途中、車道に当り直進すると、電波塔フェンス右横に「阿讃縦走コース」が続く


 

舗装路と並行に走る快適な縦走路を進み、一旦車道に出て最後の急登に取り付く


 
短いけれど、この急坂はしんどい

ヤッホー、阿波竜王山(△1059.8m)  周りの雑木がうるさく展望はすっきりしない

ベンチに腰掛けて休んでいると、ソロのかた二人が到着した




東に讃岐竜王山(1058m)を見ながら5分ほど下れば、「割れ地蔵(天明八年 川東村講中)」が佇む分岐

「戸石 川奥」(笠形山→)の道標に従って、初めての道を行く




紅葉が素晴らしいけど、上ばかり見ていたら転びそう

「割れ地蔵」から10分余りで、分岐 左に取り浅木原へ(直進は、雨島峠を経て笠形山に続いている)



明るいシロモジ、クロモジに彩られた植林帯の急坂を下る

栗林や竹林を抜けると、フェンスの中に太陽光発電、ススキが茂る奥に家屋が見えて来た




嘉永五子年の菩薩から、下って来た赤い稜線を見る

車道へ出ると「竜王山→」の道標 此処は香川県道154号線久保谷塩江線の終点(行き止まり)

香川、徳島両県を繋ぐ国道438として開発されていたが、1997年三頭トンネルが開通して、そのままになっているとか

県道の突き当りに「東の里百円食堂」といううどん屋さんがあったそうですが、人の気配はない




県道から歩いた稜線を眺める でも、どれが阿波竜王山かよく分かりません

紅葉を楽しみながら、車道歩き1時間で杉王神社に帰って来た


朝の内は雲が多く、思ったほどの上天気では無かったけど

素敵に色付いたお山を楽しめました

何より、歴史を感じながら横畑〜寒風越の峠越の道を歩けて満足満足でした


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