お盆の楽しみだった「孫と登る石鎚」は、残念ながら台風で流れてしまい
また何時もの生活に戻ったが、さて今日は何処のお山へ?
口内炎も出来てちょっと疲れ気味だし、買い物がてら屋島をのんびり歩いて来よう
出発が南嶺駐車場なので、楽チンと思ったのですが・・・
南嶺駐車場
(8:25)〜(9:05)遊鶴亭
(9:12)〜(9:45)長崎ノ鼻
(10:00)〜(10:07)木里神社〜(10:52)遊鶴亭
(11:05)
(11:40)南嶺駐車場〜(11:50)れいがん茶屋
(12:10)〜(12:15)西尾根展望台
〜(12:42)冠ヶ嶽
〜(13:04)屋嶋城
(13:13)不喰梨
〜(13:35)屋島寺
〜(13:45)八栗寺遍路道分岐
(13:55)〜(14:00)南嶺駐車場 (5時間35分)
未だ閑散とした南嶺駐車場に車を停め、2350m先の北嶺・遊鶴亭へ向かう
途中、瀬戸内芸術祭参加作品「Smoke and Fog 」が展示されている談古嶺に寄り道
少年自然の家からの登山道が、右の急斜面から上がって来ている
夏と秋を競い合うかのように、ミンミンゼミとツクツクボウシの蝉しぐれが賑々しい
未だ、夏が勝ってるかな?
トレランや散歩など多くの方とすれ違いながらウバメガシの森を進むと、三叉路
右の道を進み、左の道を帰って来ます
「← 国指定史跡千間堂跡 約80mさき」に従い道を逸れると、湿地帯がある
天平勝宝6年(754)、鑑真和上が大和に向かう途次暴風雨に遭って上陸し、此処に普賢堂を建てたとか
この辺りで発見された仏堂跡(平安時代中期と推定)は、屋島寺創建の地と伝わってる
北嶺再北端に建つ東屋・遊鶴亭から、長崎ノ鼻、穏やかな備讃瀬戸を眺める
暫く展望を楽しんだ後、 長崎ノ鼻目指して急坂を下りて行く
岩場を過ぎると、歩き易いジグザク道 でも日当たりの良い所はちょっと茂っている
ヒノキでしょうか? 何とも奇妙な姿をしています
遊鶴亭から380m下って来た所に、異様な雰囲気の洞窟群
洞窟が口を開け、不気味〜
さぁ、県道150までは400m余り、長崎ノ鼻までは、後1470mです
県道150に下り立ち、左へ
木里神社参道口の石碑を見て、海岸へ向かっていたら
「痛っ!」 膝の少し上に激痛が走る どうも、小さな蜂に刺されたみたい
急いで虫刺されの薬を塗ったけど、痛みはなかなか治まらない
長崎ノ鼻砲台跡
幕末、ペリーの浦賀来航の余波を受け、海防のため設置されたそうです
此処に来るのは、2007年「
源平ロマンを求めて」屋島界隈の史跡を巡った時以来
潮風に吹かれながら、沖ゆく船を感慨深く眺めました
コンクリート箱入りの三角点(四等8.5m 点名・長崎鼻)から、遊鶴亭が建つ北嶺を見上げる
ハマナデシコはもう終わり、草叢では不動明王が睨んでいます
長崎ノ鼻裏の小高い丘に鎮座する「高松の守り神 木里神社」へ参ってから、来た道を引き返す
県道150から登山道を登り返しながら振り返ると、木里神社の森から狼煙が・・・?
その昔、長崎鼻狼煙場だった神社裏に、今も一基だけ狼煙筒が残っているそうです
急な木段や岩場を登り、今日唯一の「山登り」を味わい大汗かいて遊鶴亭着
遊鶴亭で小休止後、魚見台からの展望を楽しんだりしながら駐車場に帰って来た
観光客の流れに乗って、獅子ノ霊巖方面へ
屋島は名の通り昔は島だったそうですが、今では3方向埋め立てられ島のイメージではありません
冷房のよく効いたれいがん茶屋で小腹を満たし
「集いの広場」奥から、西尾根展望台へ 左に冠ヶ嶽や屋嶋城も、良く見えてました
引き返し、南北に細長いテーブルの南端まで歩きます
屋島寺仁王門前の「可正桜」
寛文5年(1665)、高松藩士松平半左衛門可正が植えた桜で歌が残っている
花の時 人きてもしも 問うならば 可正桜と 名をしらせてよ
水道局設備の傍らに、三角点(一等291.99m 点名・屋島山) ここが屋島の最高点でしょう
平らな林の中に大きな標石はあるが、頂上という雰囲気はありません
屋島ケーブル山上駅舎跡から左へ 木立に囲まれた雰囲気の良い山道に入る
屋島寺界隈に比べ、この辺りは静かなエリアです
段々尾根が細くなって来ると、経塚が祀られている冠ヶ嶽
周囲は断崖絶壁、恐々五剣山方向を見る
鋭い岩頭を持つ五剣山、溶岩台地の屋島 古戦場を隔て、対照的な二つの山が並び立つ
引き返し、四差路を左に下るとすぐ屋島城(やしまのき)
天智6年(667)、屋島城が築かれたと日本書紀に載る
大和朝廷の命を受けた百済の渡来人が、朝鮮式山城を築城 水門跡や石塁が残るそうだ
城跡からよく整備された道を下り「不喰梨」でへんろ道(四国のみち)に合わさる
板状節理の畳石に祀られた不動明王や石仏、この辺りは木陰が途切れて暑いです
グルッと回って、再び仁王門前に戻って来た
第84番札所 南面山千光院 屋島寺、大三朗狸が祀られた蓑山大明神にお参りしてから
東大門を潜り、弘法大師が経と宝珠を納めたと伝わる「瑠璃宝の池」へ
真っ白な蓮が咲いた池の真ん中に、三嶋大明神の祠が祀られている
(源平の戦いの折、池で血刀を洗い真っ赤に染まったので、「血の池」とも言われる)
南嶺駐車場は直ぐ隣だけど、八栗寺へと続く道を進む
「へんろ道 八栗寺→」道標を確認、機会があったら歩いてみよう
廃墟となったホテル前のベンチに座り、源平古戦場に思いを馳せていたら
外国から来られたお遍路さんが、八栗寺向けて下りて行った
南嶺駐車場に戻ると、観光客やお遍路さんで大賑わい 昔も今も、屋島は大人気ですね〜
屋島の風に吹かれて、の〜んびり展望を楽しむつもりが、歩いてみたら総距離15km、5時間35分
舗装路歩きが多かったけど、山上からの展望は一級品でした
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