2019年12月15日  ”安神山・鷲ヶ頭山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


瀬戸内のジャンヌダルク・鶴姫伝説を尋ね、日本総鎮守のご神体山を歩いてから10年

今回は、雨乞いの神・龍神(王)さんを尋ねます

P(7:50)〜(8:15)安神山わくわくパーク〜(8:25)分岐〜二ノ鎖途中で引き返す〜(9:25)分岐
(9:45)
安神山(10:05)(11:00)鷲ヶ頭山(11:25)〜(12:00)安神山〜(12:45)P (4時間55分)



日本総鎮守 大三島宮 大山祇神社の総門・翼舎を潜り

樹齢3000年という日本最古の大楠「天然記念物 能因法師 雨乞いの楠」へ

伊予国守藤原範国により遣わされた能因法師(のういん 平安時代中期の僧侶・歌人)が

「天の川 苗代水に せきくだせ 天降ります 神ならば神」と詠じ

この木に雨乞いのための幣帛(へいはく 祭祀の供え物)を奉ったところ

伊予国中に三日三晩雨が降ったと伝えられる(金葉和歌集)

神池に架かる橋を渡れば、雨乞いの神社として信仰されてきた宇迦神社が祀られる



「天然記念物 乎知命(おちのみこと)御手植の楠」 樹齢2600年のご神木

神門を潜り拝殿にて大山積神にお参りし、境内を後にする

安神山わくわくパークへの途中、ちょっと寄り道

樹齢3000年の大楠、「生樹の御門」を潜ると、奥ノ院です



安神山を見上げながら、わくわくパークへ向かう

わくわくパークの広場から10分弱で、

遊歩道(自然研究路)と、「安神山(くさりでの登り)・入日の滝」分岐(写真右)

「頂上で20分くらい待ちよって」と、グランパは右へ向かいます



水平道を7分で分岐 直進すれば「入日の滝」 左に入る

見上げれば、紅葉に彩られた岩頭が迫ってくる 石鎚山東稜コースから見る南尖峰みたい



分岐から10分で鎖基部 一ノ鎖は、なんとかクリアー

遊歩道をゆくグランマーが見える この分じゃ、あんまり待たさんと頂上に出られるかな?

(と、この時は思ったそうです)



鎖基部を見下ろす 高度感と滑りそうな花崗岩で足がすくみます

巨岩直下を進み二ノ鎖に向かう



二ノ鎖はかなり長く斜度がきつい 本家のオクサリより難易度は高いと思う

足場が不如意なので、振り返って写真を撮る余裕がありません

中ほどまでは登ったんですが、その先の宙吊り部分は腕力勝負

腕力が落ちていることを痛感しました

「オーイ」と呼べば、頂上に居るグランマーに声が届きそうだけど、巻道も無いし引き返す


一方、のんびり遊歩道を歩いて頂上に向かったグランマーは

途中、呑気に鎖場付近(右写真)をズームしたり、展望を楽しんだりしながら、

分岐から20分ほどで安神山着



  グランパが上がってくる予定の「鎖献納」碑前に、可愛い冬ザクラが咲いてます



龍神社が祀られた安神山山頂

周りに瓦の欠片が散らばっている 昔、社があったそうですが山火事で焼失したとか

ここで、厳かに雨乞い神事が行われたのでしょう

祠の左奥、えぼし岩、鷲ヶ頭山を望む突先に、四等三角点(266.78m 安神山)

 

  龍神社傍らの巨岩基部に

「石鎚大神」と、「木花開耶姫命 天津彦々火瓊々杵尊  龍王大権現」の石碑が祀られている

沖に浮かぶのは大崎上島、手前に勾玉みたいな御串山(65.8m)、その右側が宮浦港

グランパが上がって来たら温かいコーヒーをと思いながら、 随分待ったけど・・・

鎖場へ下りる道を覗き込んでも気配が無い

1時間近く待ったでしょうか、疲れた表情で遊歩道を上がって来ました

まぁ、無事に着いて良かったです

気になるのか「ちょっと、確かめてくる」と鎖場へ下りていったので、ログは繋がってます



コーヒータイム後、花崗岩のオベリスク「えぼし岩」に向かって遊歩道を進む

「えぼし岩」から絶景を楽しみます



振り返り、えぼし岩、安神山(右)を見る 奥は大崎上島の神峰山 どんな神さんでしょう?

ポカポカ陽気の中、満開の ツツジを見ていたら、師走だってことを忘れそうです


 
セメント道の隙間に咲く、ヤクシソウ その生命力に元気を貰えます

展望、紅葉を楽しみながら、よく整備された広い遊歩道を進む

 

「入日の滝」分岐を過ぎ、車道を横切り、階段や急坂を上がってゆく

電波塔横を抜けると、「神の島」の最高点・鷲ヶ頭山山頂(二等三角点 436.25m 鷲ヶ頭山)

周囲の木々が伐られ、見晴らしが良くなっている

 

大三島は西瀬戸のど真ん中、周りは島だらけです

しまなみ海道、来島海峡大橋はぼんやり 左奥の石鎚山系は靄っている

 

軽いランチの後、青い空、碧い海を眺めながら、遊歩道を下る

標高300m弱の稜線で、アルプスの雰囲気を味わう



白岩のオブジェや、名残の紅葉が遊歩道にアクセントを添える

この山は高木が無いので、ほぼ終始展望が得られます



安神山を過ぎ、ジグザグ下る途中ちょっと寄り道

大展望の岩場に祀られているのは、石鎚神社の祠です



宮浦集落や御串山を見ながら下り、神社境内を抜け駐車場に帰ってきた

駐車場から、鎖が掛かる安神山直下の岩場や鷲ヶ頭山を眺める

予定より1時間以上遅くなったけど、さぁさぁ、次のお楽しみは海鮮丼

だったんですが・・・・神社前の人気店は無情にも定休日

近くで鯛めしを食べ、お土産を買って帰路につきました


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