2020年03月01日 ”龍王山・鉢伏山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


義経も越えた大坂越、「源平ロマンを求めて」訪れたのは、13年前

その時は、龍王山をピストンし大坂峠から讃岐相生へ下山したが、、今日は龍巡り

阿讃縦走路を南へ進み鉢伏山、青龍神社を尋ねます


阿波大宮駅(8:05)〜(9:25)大坂峠展望台(9:40)〜(10:10)龍王山〜(11:30)鉢伏山(11:40)
(11:55)青龍神社〜(12:35)ジョガマル池〜(12:55)県道〜(13:25)大宮駅   (5時間20分)



秘境駅の雰囲気漂うJR高徳線阿波大宮駅に車を停め歩き始める

少し引き返し踏切を渡りながら、この後歩くあせび公園から鉢伏山(左端)の稜線を見る 



大宮駅裏の小高い森に鎮座する大宮神社 由緒ありそうな風格ある神社です

「四国のみち・山里のみち」(犬伏〜香川県境8.4km)を進む



讃岐街道の国境に設けられた境目番所・大坂口御番所跡

阿波からの藍の持ち出し、百姓の国外への逃亡、隠密の入国などに厳しく目を光らせていたそうです

番所を無事通過できたので峠へ向かう やや登山の雰囲気になってきた



清水庵休憩所跡  常夜灯が古道の雰囲気を醸し出す 

県道を串刺し、長〜い擬木の階段を上る



再度県道に当たる(左写真) 車道の先に鳴門市境界表示が見える 

あの辺りが地理院地図の大坂越でしょう

義経軍総勢200騎余りが、屋島に逃れた平家軍追討のため龍雲を得る如くこの峠を駆け抜けた

「遍路道」の小さなプレートや鉄塔を見ながら、ウバメガシの並木道を進む



御番所跡から1.5km 右に下りると県境(0.8km) 直進し大坂峠展望台(0.2km)へ

説明板や句碑が立つ大坂峠展望台(C△展望台 392.49m)から東、鳴門市折野方面を見る

難所だった峠越えも今は直下の徳島道大坂トンネル(約2km)で一走りです



西は、東かがわ市引田方面 雲が飛び、展望はすっきりしない

馬酔木を楽しみながら遊歩道を西へ 早くも、小さな釣鐘型の花をいっぱいつけている



東屋から鳴門市のランドマーク・大麻山や吉野川方面を見て

その背後に続く遊歩道を上がってゆく



ジャンクションピークを右へ進み、龍王山を往復します

龍王山(475m)頂上は山頂標識のみで、それらしい雰囲気はありません

ここは位置的には讃岐なので、引田の人々が崇拝する龍神さんが北面の何処かに眠っているかも?

 (注 白い傘はグランパのです)



引き返し、阿讃の縦走路を進む

道は広く、よく整備され歩き易いんですが、折角の尾根歩きなので、少しは展望も欲しいです

△境山479.7m手前で東に振り、その先の急下りはズルズルで良く滑りました

何とか転ばずに下りられたけど、足元は泥んこ



なにやら祠が鎮座する 山の神さんでしょうか?

縦走路の先にやっと鉢伏山が見えてきた

 

382mpを過ぎ、西谷分岐 板野町西谷に下りられるんですね

単独の方とすれ違い、鉢伏山(B△鉢伏 439.33m)では5人の方が休まれていた

最近マイナーな山歩きが続いているので、久し振りに山中で言葉を交わす登山者さんです

龍王山と同じく、ここも展望は有りません

 

頂上からほんの少し引き返し、縦走路から分かれて右の尾根道へ(左写真)

薄い道を少し下ると道標が在り(右写真 振り返り)、確りした道に当たりました

 

左にとり道標から3分でまた分岐(左写真) 道標「ジョガマル池→」に従って進む

茅藪を心配しましたが、まずまずの道でした

 

稜線を進みヌタ場を過ぎると、林の中にひっそり佇む青龍神社 

周りには瓦が散在している おそらく風雨を凌ぐ社が建っていたのでしょう

苔むす石祠が、人々の水への祈りの歴史を物語っています

 

神社からは参道を下る 下り始めは倒木などありますが、直ぐ快適な道になる

あれっ! こんなところに車 ナンバープレートもついていましたが?

この先細道が続き、車が通れるようにも思えません

 

大麻山を見ながら羊歯道を下る 羊歯が深いところは刈られていて、有り難かったです

左には、先ほど歩いた大坂峠(中央)とあせび公園(左端)

 

「四国のみち」に下り立ち、水平道を左へ 一際存在感あるヤマモモの巨木

ジョガマル池(別称、龍ヶ丸池) 日本の重要湿地500に選定されているそうです

 

  池面を眺めながら、のんびりとお茶休憩

池から10分ほどで県道に出ると、前方にあせび温泉が見える



県道を進み、義経が鎧を掛けたと謂伝えられている鎧橋を渡る

県道から旧道に入ったところで、力強く峠越えする電車を撮りたいと暫く待ったけど、残念!

いい周回ができたねぇと、歩いた稜線を眺めながら阿波大宮駅に戻る

春山シーズン幕開け早々、古道ロマンと龍を尋ねるコンパクトな山旅でした


帰りは、お花見〜♪

朝、高速から桜色に染まる山門を見たので、ワクワクしながら熊谷寺へ



何処から見ても、風格ある立派な山門です

 ハクモクレンが真っ白に咲き誇るのも、後1〜2週間かな?



蜂須賀桜、満開〜♪ 



花明りに包まれた熊谷寺 春へんろの季節到来ですね〜


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