2023年06月24日  ”おのころ山”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る




イザナギ、イザナミが天浮橋(あめのうきはし)に立ち、泥海に天沼矛(あめのぬぼこ)をさしおろし

鹽(しお)をコヲロ コヲロと掻きまわして引き上げると、矛先から滴り落ちる潮が積り

神の島、おのころ島が出来上がりました

そして、天の御柱(大空高く打ち立てた柱)と八尋殿(広々とした神殿)を建て

国を生み、神を生み、国の元を創っていった様子が古事記「国生み」に記されています



土生港沖に浮かぶ 「沼島(ぬしま)」

周囲10km、面積約2.63㎢の勾玉の形をした島がロマンを掻きたてます

2014年3月に尋ねた先山に続き、と言っても随分日が経ってますが

国生み神話の島、沼島へ向かいます
 


土生港発9:00のしまちどり(56t)に乗船し、10分で沼島港着岸です

沼島ターミナルセンター付近をウロウロして、9時半過ぎに歩き出す


沼島港(9:35)〜(10:18)おのころ山(10:35)〜(11:10)上立神岩(11:34)
(11:55)
食事(12:29)沼島八幡宮(12:37)〜(12:55)沼島港 (3時間20分)



しまちどりが停泊する沼島港を振り返る

遠くに見える山は、淡路島最高峰の論鶴羽山(607.9m)

「←おのころ神社」道標に従い進むと、直ぐ先で神社(御神体山)上がり口の案内がある

 

参道はそんなに広くは無いけれど、綺麗に掃き清められていて、さすが御神体山です

石段途中の鳥居を潜り狛犬に迎えられ、国生み神話ゆかりの自凝(おのころ)神社に着きました

寛政年間に小祠が建てられ、毎年旧暦の9月15日に祭礼が執り行われているそうです



国生み、神生みによって国の元を創られた二柱の神、イザナギ、イザナミ



おのころ神社から500m進むと、近畿自然歩道に出る

分岐に、第七十番札所本山寺のミニ四国が佇む

「上立神岩まで2.0km→」の道標に従って近畿自然歩道をゆく



「あずまやまで 0.1km→」の道標に従い上がってゆくと、笹が生い茂る中に東屋が建つ

笹藪をウロウロしながら、おのころ山(二等三角点 沼島 117.03m)を捜します

少し時間がかかったけど、何とか笹に埋もれた三角点が見つかりました

ミニ四国六十五番札所三角寺のおかげです



ほんの短い距離ですが、藪を掻き分け三角点から下りて来た

快適に近畿自然歩道を歩きながら、御神体山(おのころ山)を振り返る

 

(左写真)この坂道を下ると、港から続く上立神岩コースに合流

合流して緩やかに登ってゆくと、上立神岩の音声ガイドがある休憩所に着く

休憩所からジグザク下れば、沼島のシンボル岩が姿を現しワクワクです



天を突く上立神岩(かみたてがみいわ)



わざわざ磯まで下りんでもええのに、そんなに景色は変わらんと思うけど・・・



展望所から見下ろす、上立神岩

傍らの磯に釣り人が数人上がってる 何が釣れるのかな?



おのころ公園を、ちょっと散策

広々とした「こうろく池」 池というより沼みたいな感じです



海鮮・漁師料理「水軍」で美味しい魚を頂いてから、すぐ隣の沼島八幡宮へ

御影石の石段を42段(男坂)上がって神門を潜り、女坂の石段を33段上がると拝殿

永享8年(1436)梶原景俊(景時の孫)の創建と伝わり

本殿には、歴史秘話を物語る豪華な絵馬がたくさん掲げられている



沼島には、昭和の時代まで4千人が住んでいて、子どもも200人を超えていたが

現在は約450人で、子どもは10人くらいだそうです



神社創建以前より守られてきた神社裏の森(神域)では、見事なスダジイが両手を広げている

巨木散歩道を少し進むと、見上げるような急坂になり引き返したが

シーボルトが学会で紹介したホルトの木(ユズリハモドキ)が生い茂っているとか

南限、北限の植物が混生し、牧野富太郎博士が大きな関心を寄せた森だそうです



神門を潜り男坂を下りると、鳥居から海まで真っ直ぐな道が約40m続く

此処は兵庫県で一番短い県道482号沼島線です

県道に下り立ち右折、伝統的な家並を残す神宮寺、蓮光寺方面へ向かう

道沿いに共同の井戸 井戸端会議の賑やかな声が聞こえてきそうです

 

アジサイが満開の龍珠山蓮光寺

此処は、武島城跡 藤原純友の乱(940)に加勢した武島五郎秀之の居城であった

また鎌倉時代初め、沼島を制圧した梶原一族が武島城を拠点とし歴史に登場するが

信長、秀吉の天下統一の折、阿波三好一族に攻められ落城する

境内裏から、沼島港北側の漁港を見る

 

懐かしい昭和の雰囲気がする米穀店

1時前、沼島港に帰ってきた 出航を待つ間に、防波堤突先まで行ってみる


1時20分発のしまかぜで沼島を後にして、土生港に戻る

南あわじ市に来たら、あのランドマークを見なくてはと、車を走らす



南あわじ市榎列(えなみ)の、おのころ島神社

21.7mの大鳥居に圧倒されます



イザナギ、イザナミ、二柱の神を祀るおのころ島神社



続いて、収穫中の玉葱畑を見ながら西へ走り福良へ

福良港を出港する、うずしおクルーズ船「咸臨丸」



淡路島南ICを通り過ぎ門崎に行くと、駐車場から先は埋蔵文化財発掘調査中で立入禁止

残念ながら、門崎砲台跡へ行けず、間近に大鳴門橋も見られません

引き返し「道の駅うずしおinうずまちテラス」から大鳴門橋を見て、高速道路に乗る


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