2024年07月28日  ”横倉山”


この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用。承認番号 平18総使 第582号る



危険な暑さが続いている

エアコンの効いた部屋で本でも読んでる方が、身体に良さそうですが

午前中に下山すれば、熱中症も大丈夫かなと、ザックに凍らせた飲み物を詰めて、お山へ


第3駐車場(7:45)〜(8:20)カブト嶽〜(9:09)横倉宮(9:40)〜(10:55)住吉神社(11:24)
(11:44)
横倉宮休憩所(11:59)〜(12:15)杉原神社(12:28)〜(12:35)P (4時間50分)



第3駐車場に一番乗り

昨年ほどでは無いかもしれんけど、その内いっぱいになるでしょう

(予想に反して、下山時には4台増えてただけでした)

それにしても、朝から暑いです!



杉原神社手前から夫婦杉まで下り、前回気になった「屏風岩」方面へ

表参道の石段を上がってくれば近いのですが・・・

第3Pに下山し第2Pまで車道を歩くことを思ったら、つい楽な方に流れてしまいます



分岐から数分で、「屏風岩」 見上げんばかりの巨岩です



屏風岩から上がってくると、また巨岩が現れた

こちらは「小屏風岩」と、しておこう どちらも大迫力です



尾根道(四国のみち)に合流したところに「カブト嶽と”土佐桜”石灰岩」の説明板が建つ

「ここを左へ登った馬の背のような眺望の良い岩場がカブト嶽である

4億年以上も前の日本最古の火山活動による火砕流堆積物(溶結凝灰岩)からできている

かつての修験道の行場の一つで、現在もその名残として鉄の鎖がかかっている

横倉山に分布する石灰岩は、4億年前の日本最古のもので淡いピンク色をし”土佐桜”の愛称で

昭和40年代まで盛んに切り出され、全国の建築用石材として使用されていた

南斜面の山頂付近に数箇所石切り場があったが、その中の一つには

現在も切り出されたままの原石が残され、当時の様子を偲ばせている」

汗を拭い水分補給してから、カブト嶽へ向かいます



登り切ったところの岩場に鎮座する小祠に、 新しいお餅が供えられている

直ぐ下のカブト嶽に石鎚神社も在るし、ここは遥拝所かな?



小祠から痩せ尾根を下ってゆくと、「かむと嶽石鎚神社」

新しい榊が供えられた石祠内の石像は、石鎚大神?のようです



仁淀川が大蛇行する、越知町



中央の尖り山は、黒森山 以前、松山街道を歩いた時に尋ねた山です

山裾の右下辺りが、横畑集落でしょう

仁淀沈下橋を渡り横畑集落に取り付いて、ショートカットしながら歩いたことが懐かしい



三等三角点 金峰山 (774.55m)

三角点の在る囲いの中に、二位僧都専親(清盛の妻、二位尼時子の甥)が祀られている



三角点から横倉宮までは、600m

直ぐのように思ってたけど、記憶って当てにならないですねぇ

下り立ったところ(横倉宮まで後300m)で、田口社への道を右に分けて直進

田口神社は、安徳帝を匿い、共に落ち延びた阿波山城の田口成良を祀る



この坂を登り切り、一旦下って緩やかに登り返したら



横倉山修験道の上ノ宮であった、横倉宮(標高800m)

正治二年(1200)8月8日、御年23歳で崩御された安徳天皇を

平清盛四男・知盛が玉室大明神として祭祀したと伝えられており

ここを、玉室の嶽と云ったそうです



「馬鹿だめし」から住吉神社、畝傍山眺望所を見る



南東方面を見渡せば、虚空蔵山、勝森、蟠蛇ヶ森の山々

眼下には、深いグリーン色の桐見ダム湖が光る



「平家の穴→」に従い、十握谷に下ってゆくと「岩屋神社」

保安三年(1122)の年号が刻まれた銅板製の経筒や剣が出土していることから

かつて横倉山修験道の行場だったことが判ります



神社から50mほど下れば「馬鹿だめし」の付け根、「平家の穴」です

源氏の追っ手がやって来た時は、この洞窟に潜んだと伝わる



原生林が生い茂る「安徳天皇陵墓参考地」

明治初年に発見、宮内省に保護を願い出て、昭和元年に陵墓参考地となる



「畝傍山眺望所」より見る、「馬鹿だめし」、その奥が横倉山山頂(三角点)

安徳帝が大和の畝傍山に因んで名付けられ、ここから神武天皇を遥かに拝したと伝わる



横倉山修験道の鎖禅定の行場、「住吉神社」(初めは黒滝社と称されていた)



日置の嶽の絶壁に鎮座する小祠

安徳帝従臣、花山院中納言兼政が祀られている



捨身行の行場より、見下ろす

グランパを待ってる間に、畝傍山眺望所でお会いした方が来られて

「横倉山」のことをいろいろ教えていただく



空池へ向かう



黒田五郎右衛門景直(安徳帝の従臣)の墓があるピークが、本日の最高地点(870mくらい)

直ぐ先に見えるベンチ付近から下りてゆくと



鹿対策のネットが張られた「空池」

花後のヨコグラツクバネソウ等を見ながら帰ります



横倉宮休憩所の東屋で大休止し、横道を下る

銅の鳥居とアカガシの巨木



平家の守護神を祭る「杉原神社」、「平家の宮」が杉木立の中に佇む

文治三年8月、安徳天皇に追随した平家一門・88名が祀られているそうです

ここから第3駐車場までは10分弱、静寂の木陰で暫しのんびりと寛ぎます


横倉山で出合った花



ケイビラン      イチヤクソウ



オオハンゲ        オオキツネノカミソリ



マヤラン




ナツエビネ



コオロギランの保護柵               コオロギラン?



モミジガサ           車道沿いに咲くタキユリ


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