国道197の「夜昼トンネル」って、名前が気になりませんか?
多分、地名が先にあって隧道や峠もそう呼ばれたのだと思いますが、面白いネーミングです
「
八幡浜街道笠置峠越」に続き、令和4年12月に国の史跡に指定された「八幡浜街道夜昼峠越」は
標高318mの夜昼峠を越えて、八幡浜市川之内と大洲市平野町野田を結ぶ古道です
JR伊予平野駅
(9:10)〜(9:58)野田登山口
〜(10:30)夜昼集会所
〜(11:05)夜昼峠〜
(11:43)川之内登山口
〜(12:34)JR千丈駅
〜(13:35)八幡神社
〜(13:50)JR八幡浜駅
(4時間40分)
JR八幡浜駅 三番線に停車している普通列車松山行に乗ります
夜昼峠方面は雲がかかっている 雨が降ってるのかな?
八幡浜駅から夜昼トンネルを抜け二つ先の、JR伊予平野駅(無人駅)で下車
野田本川沿いを、ほぼ予讃線と並行に走る道を行く
線路の傍らに建つ「三代目岩井相馬之碑」は、相撲行司さんの石碑です
「若狭山」石碑の説明に、・・・投角力界・・・という文字が見えるので
こちらは、お相撲さんの石碑かもしれません
夜昼峠はどの辺りだろうかと山を見上げながら、たわわに実った稲穂道をゆく
大師堂前に、「へんろ道 夜昼峠↑」の道標
八幡浜港と大洲城下を結ぶこの道は、交易の道でもあり遍路道でもあったそうです
先ほど電車に乗って通過した、JR予讃線の夜昼トンネルが見えてきた
1939年に開通したトンネルの長さは2870m、結構長く感じました
因みに、国道197号の夜昼トンネルは2141mで1971年に開通です
写真左端に、「八幡浜街道夜昼峠越」の野田登山口が見えています
JR伊予平野駅から50分で、野田登山口
お茶休憩後、草っぽい古道に入ります
そこそこ道は広く草も刈られていたので、安心して歩けました
セメント道になると、民家が見えて来た
民家横から車道に飛び出したところでお会いした方が
この辺りは冨元(ふもと)集落で、この上が夜昼集落だと教えてくださった
取り付きに道標は在りませんが、車道の反対側に古道が続く
夏場で雨も降った後だし、車道を行かれた方が安全ですと言ってくださったのですが・・・
お礼を言って、ズルズルと滑りそうな急坂を進む
下の道と比べたら、荒れた箇所や茂った箇所があり
あまり歩かれていないようで、蜘蛛の巣と格闘しながら登ってゆく
車道から10分ほどで、お堂 遍路墓だそうです
左から上がってくる車道と合流した所に、「夜昼集会所」
令和5年3月に指定された国史跡「夜昼古道」は
九州から四国遍路に向かう重要な道で、約500年の歴史がある
集会所から少し上がった所から、大洲方面を見る
何度か市道白尾夜昼線を縫いながら、古道をゆく
市道を横切り、古道の夜昼峠へ向かう
市道を行くと夜昼峠、千賀屋隧道です (下山後、車で走りました)
左下に車道を見ながら、雰囲気の良い落ち葉道を歩く
緩やかに登ってゆくと
目の前に、建物や畑が現れた
写真中央右寄りの、うっと暗い杉林から明るい場所へ飛び出しました
此処が夜昼峠ですが、あっけないくらい道標も何もありません
畑の手入れをされてた方に挨拶して、夜昼峠を後にする
峠から、ミカン畑に囲まれた農道を下り
古道を下りてゆく (道標が見当たらず、ちょっと分かり難い)
夜昼峠方面を振り返りつつ、満開のコスモスにほっと一息〜
セメント舗装された遍路道
六地蔵さん
双子地蔵さん
市道に下り立ち、暫くはそのまま下る
下に、国道197が見えてきた
大元神社を抜け
旧川之内小学校校舎を見ながら坂道を下ってゆくと
八幡浜市川之内登山口 (トンネル上が国道197)
「お大師さんが刻まれた遍路石には左へんろ道」(江戸時代のもののようです)
その下に、「左 おゝず道 右 ふるやぶ道(大正十年)」道標
国道197に出て川之内バス停の時刻表を見たら、5分後に八幡浜行の便がある
ちょっと心が動いたけど・・・バスの後姿を見送りました
朝走った大洲八幡浜自動車道(令和5年3月25日に開通)を左に見て、直進
千丈川沿いに進む
国道と並行して走る、桜並木「ふれあいのみち」をゆく
少し先で歩道橋を渡り、八幡浜旧市街へ入る
北國屋酒店等々、旧街道の名残が感じられる道です
JR八幡浜駅を通り越し、八幡浜の名前の由来である総鎮守八幡神社を訪ねる
「八幡大神宮」の架かる鳥居を潜り、お参りしてから引き返す
JR伊予平野駅から13.5q、夜昼峠を越えJR八幡浜駅に帰ってきた
「八幡浜みなっと」でお腹を満たし、新鮮な魚や果物を買ってから
歩いたばかりの市道白尾夜昼線を車で走り「夜昼峠」へ
明治40年(1907)に開通した旧府県道大洲八幡浜線の千賀居隧道
八幡浜と大洲を結ぶ旧道・夜昼峠にある隧道で、夜昼隧道とも呼ばれる
1971年、国道197の夜昼トンネルが完成するまでは両市間の幹線道路だったそうです
此処が市道白尾夜昼峠線の「夜昼峠」だと思います
峠付近で道標や石仏に出合え無かったのは心残りですが
気になっていた古道が歩けて良かったです
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