2020年02月08日 ”脱藩の道(韮ヶ峠)”


GPSトラックログ (カシミールソフト使用)
この地図の作成に当たっては国土地理院長の承認を得、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用
 承認番号 平18総使 第582号る


梼原町から、城川町へ脱藩したのは、13年前

その時は、宮野々番所跡で韮ヶ峠への道を見送り、九十九曲峠へ向かったけど

今日は、茶や谷の龍王宮を尋ね韮ヶ峠へ


龍王宮第2P(8:55)〜(9:25)松ヶ峠番所跡〜((9:55)アオザレ〜(10:25)ナラ山〜道迷い(15分ロス)
(11:10)四万川の橋〜(11:50)韮ヶ峠(12:15)〜(13:10)ナラ山〜(14:00)松ヶ峠〜(14:35)
              (5時間40分)



本も谷川沿いの車道から茶や谷方面を見る  奥の象の様な山は大野ヶ原

竜王橋袂の海津見神社(龍王宮)第2駐車場に車を停める



スタート地点にある説明板



駐車場すぐ近くの高知高陵交通竜王バス停(左写真)から脱藩スタート

韮ヶ峠まで(約7km)、「維新の道・坂本龍馬脱藩の道」の道標が導いてくれます

車道歩き7分で「茶や谷の茶堂」

茶堂は、現在梼原町内に13棟保存されていて、おもてなしの心が生まれた場所だそうです

早速、一休み〜



朝靄が立ち昇る茶や谷集落を振り返る

茶堂から4分、車道から分かれ土道に入ってゆく



車道を横切り、道標が導く畦道へ 

ヘアピンコーナーを掠めて、そのまま土道を進む

右写真の道標に「茶や谷 6.0km」と表示されていますが、

「ここは茶や谷、韮ヶ峠まで6.0km」の意味だと思います



植林の中を進み、やや勾配のある道をこなすと  「松ヶ峠 5.7km」(右写真)



松ヶ峠番所跡の説明板 「坂本龍馬まかり通る」と名乗り、堂々と脱藩したと伝わる



峠からもまだ上りが続きます すぐ車道を横切り、ゆっくり高度を上げてゆく



小さな沢を渡り、笹が出始めると「アオザレ 4.7km」(標高約900m)

未舗装の林道を横切り、緩やかに下ってゆく ちょっとしたザレ場を過ぎ、



尚も下ると前方が開け、一瞬広がる田園風景に心が和みます

「ナラ山 3.3km」を見て、車道を進む



ナラ山の標識から6分で分岐(左写真) 

直進じゃないのかな?と思いつつ、道標に従い車道を右に上ってゆく

・・・が、どうも方向がおかしい 分岐まで引き返し、車道を真っ直ぐ進む(右写真)



分岐から7分で左の砂利道に入ると、直ぐ右に脱藩の道が続いている

高階野(こうかいの)集落に向け、どんどん下ってゆく

 

四万川川に架かる橋を渡り、高階野集落へ登り返す

高く整然と積まれた石垣が目立つ集落内の、 車道を進む

可愛いピンクのシバザクラがあちらこちらに〜♪ 

今日は曇り空で風が冷たいけど、南面に開けた田んぼは日当たりが良く暖かいのでしょう 

 

「高階野 1.7km」の標識

脱藩の第一歩を踏み出した韮ヶ峠まで、後少しです 

 

峠近くなると、路面に薄っすら雪が出てきた

前途多難を思ってか、これから向かう伊予を見据える龍馬 

「日本の夜明けぜよ」 若干28歳(志士としては遅咲きかも)の、希望と覚悟が窺える

 

土佐と伊予の国境、韮ヶ峠(標高約950m)

 「脱藩の道」は、小屋村(旧野村町)、河辺村、宿間村(旧五十崎町)、大洲、長浜へと続く

河辺村では、毎年(9月)「わらじで歩こう坂本龍馬脱藩の道」イベントが開催されている



ベンチに腰掛け温かいコーヒーを飲んでいたら、粉雪がチラホラ舞い出した 

「寒い! もう、下りようや」 



高階野を後にし 車道まで上がって来たところで、集落や韮ヶ峠方面を眺める

これから登り返すアオザレを見ながら、ナラ山の日溜りで大休止

 

朝とは大違い 春の日差しが降り注ぎ、長閑な田園風景が広がっている

龍王宮駐車場側の「D'a Pan屋〜だっぱんや」で、ちょっと遅めのお昼にします

温かいスープにほっと人心地、新鮮野菜たっぷりのランチを美味しくいただきました

買って帰ったパンも、とても美味しかったです


さて、龍王様にお参りしてから帰りましょう



「龍王様」として親しまれている、海津見神社(わたつみじんじゃ 龍王宮)

その昔この地に在った「古池」の神様を祀ったのが始まりとされている

桂浜の龍王崎に祀られた神社と同じ名前で、豊漁を祈願するとか

山の中に海の神様?って思いますが、海の豊かさは森(山)が造るということでしょうか



参道の石段途中に、二艘の船が奉納されている

ご祭神の天御中主神、豊玉姫命が祀られた本殿前の拝殿は、菊のご紋の軒飾り

拝殿左側に「龍王水入口→」 坂道を下りていくと、古池があるのかな?



神社縁起 春の大祭には津野山神楽が舞われるそうです

境内社務所内に牛鬼も見えたけど、祭に使われるのかしらん


帰路、梼原町東川にある「百一草園」に立ち寄り、スプリングエフェメラルを楽しみます



400種を超える山野草が1年を通して見られる、自然植物園「百一草園」

入口に「人手不足から、1〜2年後には一般のお客様への開放を休止します。
ご来園を予定される場合はご確認ください 090−8799−3751」の貼紙

夏には、6000株のキレンゲショウマが咲き誇るそうです

薄暗い杉林の中で、ひっそりと咲くコセリバオウレン



冷たい風が吹き抜け、ちょっと寒そうなセツブンソウ



黄金色に染まる斜面を見て、心ほんわかと帰路に着きました


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